2年ぶりに開催された国際料理コンクール「ル・テタンジェ賞」日本大会
今年、ヨコハマ グランドインターコンチネンタル ホテルにて2年ぶりに開催された日本大会。出場シェフがレシピを考案し、同伴した料理人がレシピを忠実に再現する手法により審査が行われる。これは、レストランでシェフだけが料理を作るのではなく、チームで料理を提供することを前提にしてるため、チームワークも審査のポイントのひとつになっている。
審査委員長に、1984年の「第18回ピエール・テタンジェ国際料理賞コンクール」に日本人として初めて参加しグラン・プリを受賞したマンジュトゥーの堀田大シェフ、株式会社オリエンタルランド総料理長下村康弘シェフ、パレスホテル東京「エステール」Martin PITARQUEシェフらが審査員を務め、全国から応募した13人の中からファイナリスト3人を選出。ファイナリスト3名が考案したレシピを同伴した料理人が再現し、その味が審査された。
優勝を手にした東京會舘の神戸シェフの思い
今回の日本大会では東京會舘に所属する神戸宏文氏が優勝、2位は銀座レカンの太田明宏シェフ、3位はホテルニューオータニ東京の但馬彰典シェフがそれぞれ受賞した。
フランスより来日した「テタンジェ」のジャン=ピエール・ルドン氏より優勝カップが手渡された神戸氏は、「僕は3度目の正直でやっと優勝を掴むことができました。ロンドンでの本大会が待っているので、今日もし優勝することができたとしても、あまり喜ばないようにしようと思っていましたが、とても嬉しいです。もちろん料理(レシピ)には自信があります。この料理を世界の人に食べてもらって、“おいしい”と言ってもらえたら自分のやってきたことが、“正しかった”という答え合わせになると思っています。今回の優勝は多くの方に支えていただいて取れた賞だと思っているので、心から感謝しています。」と喜びを語ってくれた。
2位 太田明宏さん
3位 但馬彰典さん
text: Takumi Hanya、edit: Miyuki Kikuchi
配信: marie claire