「尿検査」や「血液検査」って、何がどこまでわかるの?

「尿検査」や「血液検査」って、何がどこまでわかるの?

定期健診などでおなじみの尿検査や血液検査。あれはいったい、何を調べているのでしょう。もし病気が疑われるとしたら、どの程度の精度で判明するのでしょうか。気になる疑問を、「とうきょうスカイツリー駅前内科」の金子先生に答えていただきました。あわせて、受診の適切なタイミングも把握しておきましょう。

監修医師:
金子 俊之(とうきょうスカイツリー駅前内科 院長)

金沢医科大学医学部卒業。順天堂大学大学院医学研究科修了。同大学病院で積み重ねた関節リウマチや膠原病の治療・研究の知見を元に、2016年、墨田区向島で「とうきょうスカイツリー駅前内科」開院。地域のホームドクターとして、身近な相談相手となれるよう努めている。医学博士。日本内科学会認定医、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医・指導医。リウマチや膠原病に関する発表論文や取材歴多数。

尿検査は病気を発見する手がかり

編集部

健診などでおこなう尿検査は、何を調べているのでしょう?

金子先生

腎臓や尿路の状態を調べています。具体的な方法としては、「尿の色を見て潜血の有無などを判断する」「さまざまな指示薬が染み込んだ試験紙に尿をひたして反応を見る」「尿を遠心分離器にかけ、沈殿した赤血球や白血球などの数や種類を調べる」などですね。

編集部

そこから何がわかるのですか?

金子先生

例えば尿潜血なら、炎症や結石、腫瘍などが疑われます。尿糖の数値が高ければ、糖尿病かもしれません。このように、腎疾患、肝疾患、泌尿器の疾患、感染症、糖尿病、結石、腎臓や肝臓の腫瘍などの可能性がわかります。

編集部

それぞれの疾患リスクは、どこまで判明するのでしょう?

金子先生

尿検査で診断確定に至るケースは、ほとんどありません。あくまで病気を発見する「手がかり」なので、疑わしき疾患を、別の専門的な検査で評価していく必要があります。

編集部

尿を提出するとき、なぜ、最初の尿は捨ててしまうのですか?

金子先生

出始めの尿の中には、細菌や細胞成分などが混入していることがあるからです。ですので、出始めの尿ではなく、途中からの尿を調べる必要があります。このような排出途中の尿のことを「中間尿」と呼んでいます。

病気の8割は血液検査で判明する

編集部

続いて、血液検査の目的についてもお願いします。

金子先生

検査項目は40以上あり、白血球や赤血球の数、コレステロール値、肝機能や腎機能の確認など、さまざまな目的に分けられます。

編集部

同じく、そこから何がわかるのでしょう?

金子先生

8割以上の病気や異常は、血液検査で調べることができます。「血液は体のカルテ」と言っても過言ではないですよね。

編集部

尿検査より精度が高いのですね?

金子先生

そのとおりです。血液検査は、「手がかり」にも使われますが、診断確定をつけるための特別な検査としても有効です。

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