アスペルガー症候群の夫、ユーマさんとの結婚生活からカサンドラ症候群になり、離婚したアコさんのお話です。夫のユーマさんはやさしくて真面目な人でした。しかしアコさんは、結婚後、息苦しさと孤独を感じていくように。それはとくに娘が生まれて顕著になっていきました。娘に「自閉症スペクトラムのグレーゾーン」という診断が出たとき、前に進めると感じたアコさん。けれども医師の診断を疑うユーマさんの姿に、アコさんの心はどんどん離れていきました。友人に相談しても「やさしい夫なのに」となかなかアコさんの孤独な気持ちを理解してもらえず、アコさんはますます落ち込んでしまいます。法で治療をし始めたのです……!
ユーマさんとわかり合えないことに悩むアコさんでしたが、ユーマさんは、アコさんが上の娘と過ごす時間をとれるようにと、下の息子の面倒をよくみてくれていました。そんな姿を見て、アコさんは「これで十分ではないか」と、自分に言い聞かせようとしていました。
しかし、そんな矢先に、ユーマさんのことを信用できなくなる事件が起こってしまいます……!
下の子を夫に任せたところ…
1歳の息子、ぽったんはパパ見知りをしませんでした。そこでアコさんが娘のしずくちゃんと一緒に過ごす時間を確保するために、今日はユーマさんがぽったんと下の部屋で寝ることに。
2階でアコさんとしずくちゃんが寝ていると、ぽったんの泣き声が聞こえてきました。
ユーマさんが一緒にいるので、きっと泣き止ませてくれるだろうと、アコさんは再度眠りにつこうとしました。しかし、泣き声は止むどころか、どんどん大きくなっていきます。
さすがに気になったアコさんは、ぽったんの様子を見に行こうとしました。
すると、1階でぽったんと一緒にいるはずのユーマさんが、アコさんの隣で寝ているではありませんか!
「何やってんの……!?」と言って、アコさんはあわててぽったんのところに駆けつけました。
そこには真っ暗な部屋で、布団の上でひとりお座りして泣いているぽったんの姿が!
「あああああああ! ぽったん! ぽったんー!」
ぽったんの泣き声と一緒に、アコさんの悲痛な叫び声が響き渡ったのでした。
自発的ではなかったけれど息子さんのお世話を引き受けてくれたので、アコさんはこのときユーマさんのやさしさを感じていたのだそう。それだけに、そして子どもの安全に関わる出来事だからこそ、衝撃が大きかったのではないでしょうか。
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作画:鳥頭ゆば
著者:マンガ家・イラストレーター アゴ山
シングルマザーで2児の母です。自分の体験談や過去に出会ったヤバイ人たちの話などを書いてます。イラストは鳥頭ゆばさんに描いて頂いています。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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