小森純「不育症と診断され絶望した」職場で自然流産の経験も…。赤ちゃんの生命力を信じて三兄弟のママに!

小森純「不育症と診断され絶望した」職場で自然流産の経験も…。赤ちゃんの生命力を信じて三兄弟のママに!

タレントで、現在はネイリストとしてサロンも経営されている小森純さん。昨年の10月に第3子となる男の子を出産され、8歳・6歳・4か月の三兄弟のママになりました。自身のYouTubeチャンネル「JUN CHANNEL」では、昨年の出産時の様子も配信されています。今回は、3人目のお子さんを妊娠中に不育症と診断された時のことや、出産時の様子などを聞きました。

絶望を感じた不育症の診断も、 主治医の言葉で希望が持てた

――昨年の10月に出産された3番目のお子さんを妊娠される前に、病院に通院されていたそうですね。

小森さん:夫婦で3人目が欲しいねという話になって、最初はクリニックでタイミング法を行っていました。そんな中、流産が3回続いてしまって……。私の場合、妊娠はしやすいけど、赤ちゃんが流れやすい体質だそうです。それで、クリニックで不育症かもしれないと言われて、大学病院を紹介されました。不育症は、妊娠はするけれど、2回以上の流産や死産を繰り返すことを言うそうです。

大学病院では、血液の検査や遺伝子検査など、不育症の原因を探るための細かい検査をしました。そんな中でまた妊娠したのですが、その時も流れてしまって。流産後、緊急で病院での処置が必要かも…と言われ、診察をしてもらったところ、子宮に嚢胞のようなものが見えて、それが実は三男だったんです。モニター越しでしたが、神秘的なものを感じました。

――上のお子さんの時は、妊娠までの経過はどうだったんですか?

小森さん:上2人の時は、全く何もなく順調に妊娠しました。年子での妊娠・出産だったので、むしろ自分は妊娠しやすい体質なんだと思っていましたね。不育症という言葉も知らなかったですし。

はじめて流産をしたときは、「私にもきてしまったんだな」と思いました。流産の話はまわりでもあったし、「悩まなくてもいいんだよ、ママのせいではないよ」と聞いていたので……。その当時は、まさか自分が不育症だとは思ってもいなかったですね。

実は、私が通っていたクリニックの先生がたまたま不育症に詳しい方だったんです。それで、流産を何度か繰り返してしまった時に、もしかしたら不育症かもしれないと言われて、大学病院を紹介されました。もしそのクリニックの先生に出会えてなかったら、今この子は生まれてきていないです。先生がこの子を導いてくれたのだと思っています。

――不育症と診断された時は、どんなお気持ちでしたか?

小森さん:絶望でしたね。もう私の体は、赤ちゃんを育てることができなくなったんだと思って、とにかく泣きじゃくっていました。不育症がホルモンのせいだと言われたら、もう自分ではどうしようもないじゃないですか。

でも、不育症と診断されても、自然妊娠をする人は本当にたくさんいるそうなんです。先生からは、人工授精や体外受精にステップアップすることもできるよとも言われましたが、「不育症だからって、自然妊娠を諦める必要はないよ」とも言っていただき、それで希望が持てました。結局、三男は自然妊娠でできた子なんです。

――こういった悩みを、誰かに相談できたりしましたか?

小森さん:正直、まわりにはあまり言えなかったですね。でも、病院に通わなくてはいけなので、ネイルサロンのスタッフには打ち明けて相談したりしていました。一度、お店で働いているときに流産がはじまってしまって、どうしたらいいかわからないし、怖いしで、その時は辛かったです。

働きながらの妊活って、本当に大変だと思うんです。仕事と病院通いの調整などはもちろんですが、もし流産をしてしまって、自然排出を待っているときに仕事をするのは、とても辛いです。自然排出がいつどうはじまるかわからないし、ときには大量出血からはじまるパターンもあるんです。

こういった悩みって、まわりに言いづらいけど、言わないと理解してもらえないというのもあります。相談できそうな人には、伝えてみてもいいのではないかなと思います。

出産当日まで不安だった妊娠中は、 明るい家族が支えてくれた!

――辛い経験を乗り越えられたのは、やはりご家族の支えが大きかったですか?

小森さん:そうですね。主人は、頭の中ではいろいろと考えている人ではありますが、私の前では能天気でいてくれて、それが救いなんです。それにどんな時でも、「純の体は大丈夫なの?」といつも心配してくれました。3人目のことも、「無理しなくていいんじゃない?」というような気持ちのもっていき方をしてくれて、それが心の支えになっていたんじゃないかなと思います。

――上のお子さんたちは、妊活中はどのように伝えていたのですか?

小森さん:お兄ちゃんたちには、不安にさせちゃうので、初期の頃などは伝えてなかったです。でも一度だけ、一緒に産婦人科に行ったときに妊娠したことが子どもたちにも知られてしまって……。「赤ちゃんがお腹にいるの!?すごーい!」と言ってくれたのに、流産してしまったんです。その時の流産は、どう伝えていいのか難しかったですね。

――いろいろなことがあった中で、自然妊娠で3人目のお子さんを授かって、その時のお気持ちはどうでしたか?

小森さん:とにかく不安でした!「きっと大丈夫だろう」って思わなきゃとマインドコントロールするように、自分に思い込ませていましたね。でも、どこかでずっと不安を抱えていました。

臨月に入っても、出産の当日も不安なままで、「本当にこの子を抱っこできるのかな?」と思っていました。三男を妊娠中に切迫流産の診断をされてしまい、その時は「ついにきてしまった……」 と思って常に心配でした。

不安からやっと解放されたのは、赤ちゃんが泣いた瞬間です。「オギャー」と力強く泣いた時にやっと、「この泣き声ならこの子は大丈夫だな!」と思えましたね。

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