問題です!「延長コード」の寿命って知ってる?火災が起きる危険がある!?わが家のもチェックしてみた!

問題です!「延長コード」の寿命って知ってる?火災が起きる危険がある!?わが家のもチェックしてみた!

空気が乾燥するこの季節に高まるのが、火災のリスク。日本テレビ『news every.』によると、家の中で注意が必要なもののひとつが「延長コード」だそう。延長コードの劣化や容量オーバーのタコ足配線は、発火の恐れがあるんですって。というわけで、延長コードの劣化はどう見分ければいいのか?どんな使い方が危険なのか?意外と知らない「延長コード」の正しい使い方についてまとめました。

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延長コードの”寿命”ってどれくらい?

突然ですが、問題です!

【問題】延長コードの”寿命”の目安は何年でしょう?三択です。

①5年
②10年
③15年

thinking time♪

正解は…

「①5年」でした。

日本配線システム工業会によると、延長コードの”寿命”の目安は、5年なんですって!意外と短くてびっくりですよね。わが家の延長コードはほぼ寿命を迎えているってことね…あら大変。

長年使っている延長コードは、パッと見ではわからなくても、実は中の導線が切れるなど劣化していることも…。そのまま使い続けると、やけどや感電、さらには、火災など重大な危険につながる可能性があるとのこと。実際、5年を過ぎた延長コードは、焦げたり、断線したりといったトラブルの報告が増えるそうです。

ただ、5年というのはあくまでも目安で、正しい使い方をすれば、”寿命”は長くなるそう。まずは、5年を目安に点検をするのが大切だということです。

…それを聞いて、ひとまず安心。家中の延長コードを買い替えなくてはいけないところでした。

では、延長コードが劣化しているかどうか、どのように点検したらいいのでしょう?

延長コードの劣化を見分けるサインとは?

延長コードの劣化を見分けるサインはいくつかあるようですが、番組では4つの”サイン”を紹介していました。このうち1つでも当てはまったら、新しいものに交換するのがいいとのことです。

【サイン1】延長コードの差込口やコードが熱い
電化製品のプラグを抜き差しする頻度が多かったり、無理やり抜いたりすると、延長コードの差込口内部で接触不良が起き、熱を持って危険な状態になるそうです。

【サイン2】使用中の電化製品がついたり消えたりする
コードとテーブルタップ本体との接続部分は最も曲がりやすい部分で、何度も曲げていると内部で断線が生じるそう。コードの接続部分を動かすと電気が切れたり入ったりするような場合は、コードの内部で断線している可能性があり、ショートして発火する恐れがあるとのこと。照明器具を延長コードにつないだとき、光がチカチカしているような場合も要注意です。

【サイン3】電化製品のプラグの抜き差しがゆるい
電化製品のプラグを延長コードの差込口に差し込んだ時にプラグがぐらぐらするようだと、差込口内部にあるプラグの刃をくわえ込む金属部分の力が弱まっている可能性があるそうです。これも買い換えのサイン。

【サイン4】延長コードのプラグの焦げ・溶け・曲がり
延長コードのプラグが焦げていたり、溶けていたり、曲がっていたりすると、プラグ内部で熱が発生し、部分的に断線している場合があるそう。これは、プラグの抜き方が悪いと起こる現象とか。少しでも長持ちさせるために、抜く時はプラグ本体をしっかりつかんでまっすぐ抜くといいそうです。

このほか、調べてみると、テーブルタップ本体やプラグが焦げたように茶色く変色している場合は、異常な発熱が生じていた可能性があるとのこと。使用を続けると発煙・発火するおそれがあるんですって。また、テーブルタップ本体が破損している場合は、感電の危険や異物の進入でショートする危険があるので買い替えるのがいいそうです。

わが家の延長コードをチェックしてみた!

さっそく、わが家の延長コードをチェック。狭いアパート暮らしですが、延長コードを至る所で使っていてびっくり。

リビングと寝室で使っていたものだけで5本も!

しかも、「いつ買ったの????」というくらい古いものや、ホコリまみれのものもありました。

延長コードは、テレビや棚の裏側など、できるだけ目につかない場所に置くので、ここ数年、掃除することなく放置したままでした。掃除するとなると、棚を動かさないといけないのでなかなかね…。

”劣化のサイン”があるかチェックしてみると、「サイン4」が出ている延長コードが1本だけありました。

プラグが曲がっていて、しかも、ホコリもついています。よかったチェックして…。この延長コードは処分することにします。いつ買ったものかまったく記憶にないので、10年くらいは使っていたかも。

では、”5年の寿命”を伸ばすべく、延長コードを出来るだけ長持ちさせるためには何に気をつけたらいいのでしょう?

延長コードの”寿命”を伸ばすには?

長持ちさせるためのポイントは4つ、あるそうです。

【ポイント1】コードを引っ張らない
コードを無理やり引っ張ると、コードが損傷したり、プラグが変形したりする可能性があるそうです。

【ポイント2】コードを重いもので踏みつけない
コードが棚などの家具の下敷きになったり、ドアに挟まったりすると、その部分に負荷がかかって劣化を招くそうです。

【ポイント3】水や蒸気をかけない
水分も劣化の原因に。お風呂場や洗面所など、水気がある場所での使用はなるべく避けたほうがいいそう。加湿器なども注意が必要とのことです。

【ポイント4】コードを束ねて使わない
コードを束ねたまま使うと熱がたまり、コードを覆っている樹脂が溶け、導線がむき出しになる危険が。コードが絡まったまま使用する場合も、同様の危険があるそうです。

この4つのポイントは、延長コードを長持ちさせるのと同時に、発火などの危険を防ぐための重要事項でもあるようですね。

このほか、延長コードを正しく使わないとこんな危険も。

延長コードの危険はほかにも!

トラッキング現象

画像出典:イラストAC

プラグとコンセントの隙間にホコリが溜まっていると、それが原因で延長コードがショートする「トラッキング現象」が起こることがあるそうです。また、トラッキング現象は、ホコリ以外に水分が原因で起こることも。予防対策は、①プラグをコンセントにしっかり差し込み、コンセントとプラグに隙間を作らないこと、②コンセントにもプラグにもホコリを溜めないことだそうです。

手が濡れたままプラグを抜き差しするのもトラッキング現象の原因になったり、感電する危険もあるので注意が必要のようです。

タコ足配線

画像出典:photoAC

また、延長コードにさらに延長コードを繋げる、いわゆる「タコ足配線」にも要注意。本来の容量を超えて電力を使う恐れがあり、発火する危険があるそうです。

延長コードにはちゃんと使用できる容量が記されているそうなので、わが家の延長コードを見てみると…。

本当だ。ちゃんと書いてありました。

差込口がたくさんついている延長コードも、

差込口が少ない延長コードも、どちらも容量は「1500W」でした。

どんな家電の組み合わせが1500Wになるのでしょう?

家電の消費電力の目安を見てみると…。

【消費電力の目安】
液晶テレビ 210W
掃除機 弱は200W 強は1000W 
ドライヤー 1200W 
IH炊飯器 1300W
アイロン 1200W~1400W 
電子レンジ 500W~1500W

掃除機は「弱」での使用は200W、「強」にすると5倍の1000Wにまでなるそうです。また、ドライヤーやアイロン、IH炊飯器も1000W以上なのでけっこう多いですよね。

アイロンとドライヤーを同じ延長コードで使用すると、容量オーバーになるわけですね。各家電の消費電力を数字で覚えるのは大変ですが、1000W以上の家電にどんなものがあるのか覚えておくだけでも、危険な使い方を避けることが出来ますよね。

普段、あまり気にかけることのない目立たない存在の延長コード。ですが、使い方を間違ったり、点検をしないでいたりすると、大きな事故につながる危険もあります。ぜひ、この機会に延長コードの安全チェックをしてみてくださいね。

<参考文献>
WEB
『電源タップは正しく安全に使いましょう』
https://www.ohm-electric.co.jp/wp/wp-content/
uploads/2021/03/202103_OHMTapSafty.pdf

『東京くらしWEB〜電気コード、コンセントの異変に注意!〜』
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/
attention/electrical_cord-141118.html

『SHARP〜電源コード・プラグの安全な使い方〜』
https://jp.sharp/support/safety/ac.html

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あたらしい日日
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