【タサン志麻さん】一番好きな料理「シュークルート」をじっくりコトコト作ってみた♪軽い酸味が美味な煮込み♡

【タサン志麻さん】一番好きな料理「シュークルート」をじっくりコトコト作ってみた♪軽い酸味が美味な煮込み♡

1月27日放送の『きょうの料理』はタサン志麻さんが視聴者からの質問に答える『タサン志麻の小さな台所』でした。一番好きな料理は?と尋ねられた志麻さんは「シュークルート」と回答。子どもの頃から酸っぱいもの好きだったそうで、乳酸発酵したキャベツを使うフランス・アルザス地方の「シュークルート」が大好きなのだとか。お酢を使って乳酸発酵キャベツを再現した志麻さん流の「シュークルート」を作ってみました!

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公式Twitterの右上の画像が、「シュークルート」です。筆者は「シュークルート」を食べたことがなく、どんな料理なのか興味津々!「シュークルート」を作る前にちょっと調べてみました。

「シュークルート」はキャベツを使ったフランス東部・アルザス地方の郷土料理

画像出典:photo AC

「シュークルート」はフランス東部、ドイツとスイスに隣接するアルザス地方の郷土料理で、千切りキャベツに塩を加えて乳酸発酵させた保存食です。完成までに2週間から2か月かかるそうで、アルザス地方では肉や魚と一緒に火を通し、付け合わせとして食べられています。

ちなみにお隣のドイツにも、千切りキャベツに塩と香辛料を加えて乳酸発酵させた「ザワークラウト」があります。混同されがちですが、隣接する地域だけに、似たような保存食が食べられているのですね。

志麻さんの「シュークルート」はキャベツを発酵させる代わりにお酢を使って、短時間で本場の味わいに近づけるよう工夫していましたよ。

筆者は「シュークルート」を作るのは今回が初めてです。フランス・アルザスの郷土の味を楽しみに、コトコト煮込んでみます♪

お酢を使うのがポイント!志麻さん流の「シュークルート」を作ってみた!

「シュークルート」には1時間ほど下茹でした豚バラ塊肉を使います。豚肉の下茹でと「シュークルート」の作り方を2ステップでご紹介します。

【ステップ1】
アクを取り除くのがポイント!「豚バラ塊肉」を1時間下茹でします

【材料】(3~4人分)
豚バラ塊肉…400g
塩…小さじ2/3強
粗びき黒こしょう…適量
にんじん…300g
コンソメ(固形)…1個

1.豚肉はキッチンペーパーで水分をふき取り、塩と粗びき黒こしょう適量を全体にまぶします。にんじんは半分の長さに切ります。

長いにんじんは3等分に切って、短いにんじんと同じくらいの大きさにしました。

2.鍋に豚肉としっかりとかぶるくらいの水(分量外)を注ぎ、火にかけて沸騰させます。

沸騰直前にアクが一番出るので、このタイミングでしっかりと取り除くのがポイントです。

沸騰前にアクを取り除いたら、沸騰後はあまりアクが出ませんでした。

3.アクを取り除いたらにんじんとコンソメを加えて弱火にし、フタをして1時間ほど煮込みます。

こんなに大きく切ったにんじんを煮込むのは初めて。にんじんも立派な具のひとつになりそうですね。

フタをして弱火で1時間ほど煮込みます。

1時間煮込み終わると、太いにんじんでもスッと竹串が入りましたよ。

豚肉とにんじんは煮汁ごと使うので、このまま置いておきます。

【ステップ2】
お酢で酸味を付けるのがポイント!「シュークルート」を作ってみた!

【材料】(3~4人分)
キャベツ…600g 
塩…小さじ1 ※キャベツ用
りんご酢…50ml ※穀物酢を使う場合は大さじ2
玉ねぎ…150g 
塩…ひとつまみ ※玉ねぎ用
サラダ油…大さじ1 
白ワイン…50ml
コンソメ(固形)…1個
じゃがいも…200g 
ウインナーソーセージ…8本
塩…適量
粗びき黒こしょう…適量
酢…適量

1.千切りキャベツに塩を振ってよくもみ込み、10分ほど置いて水分をしっかりと絞ってから、リンゴ酢を和えます。玉ねぎは薄切りにします。

キャベツを1/2個も千切りにしたので、かなりの量になりました。塩もみしたキャベツにリンゴ酢を加えたら、キャベツの甘酢漬けのような味がしていましたよ。

2.油を引いた大鍋を弱火で温め、玉ねぎと塩を加えて、しんなりとするまで炒めます。

弱火で5分ほど炒めるとしんなりとしてきました。「シュークルート」はキャベツの淡い色が特徴的なので、玉ねぎは色が付かないように弱火で炒めるのでしょうね。

3.2の鍋に白ワイン、リンゴ酢と和えた1のキャベツを汁ごと加えます。さらに、【ステップ1】で下茹でしておいた豚肉とにんじんと煮汁、そしてコンソメを加え、フタをして中火で30分ほど煮込みます。

たっぷりの千切りキャベツに、下茹でした豚肉とにんじんを煮汁ごと入れると直径25cm、高さ15cmの大鍋の半分くらいまで埋まりました。レシピは4人分ですが、かなりの量があります!

フタをして中火で30分ほど煮込みます。

4.30分煮込んだ後にウインナーソーセージを加え、味を見て塩、粗びき黒こしょう、お好みで酢を加えて味を調えます。

ウインナーソーセージは煮込みすぎると味が抜けるため、最後に加えて温めます。

味見をすると酸味が少し弱かったので、今回はりんご酢を大さじ2杯ほど(分量外)加えました。

5.じゃがいもをきれいに洗い、皮付きのまま1個ずつふんわりとラップで包み、電子レンジ600Wで3分加熱します。その後、じゃがいもの上下を返し、さらに電子レンジ600Wで3分加熱します。

じゃがいもは煮込むと型崩れするので、レンチンして「シュークルート」に添えます。

煮込んだ豚バラ肉を食べやすい大きさに切り、皮を剥いたじゃがいもをお皿に盛り付けたら完成です!

軽い酸味で食が進む♡具だくさんのスープ煮ですね!

豚肉の下茹でと「シュークルート」の煮込みだけで1時間半ほどかかりましたが…。じっくりと煮込んだことで、豚バラ肉の塊も太いにんじんも、やわらか~くなっています。

煮汁もたっぷり!お皿に盛り付けると、具だくさんスープのようなひと皿になりましたよ。

初めて食べる「シュークルート」ですが、軽い酸味がとてもおいしくて驚きました!志麻さんが大好物というのもわかります♪

りんご酢を使ったのもポイントです。酸っぱすぎないやわらかな酸味で、さっぱり。どんどん食べられてしまいます。酸味をしっかりと感じつつも鼻にツンとくることは全くなく、またレモンのような爽やかな香りがあるわけでもなく…。似たような酸味が特徴の料理を思いつきません。

豚バラ肉はりんご酢の効果なのか、脂がたっぷりなのに脂っぽさはなし。とろっとした食感だけが口に広がり、シャクシャクとしたキャベツの千切りとよく合います!

そしてにんじんの甘みが強くて主役級のおいしさ。全体的に煮汁の酸味が染みているので、特ににんじんの甘さが際立ちました。

志麻さんの「シュークルート」は発酵キャベツを作る手間がなかったので、本場の「シュークルート」に比べるとかなり手軽に作れるのだと思います。それでも煮込み時間だけに1時間半くらいは必要です。

普段作る料理に比べると時間がかかることは間違いないのですが、じっくりと煮込んだだけのおいしさが待っているのは確かです。

酸味がある料理なので好みが分かれてしまうかもしれませんが、想像していたよりも酸味が軽く、キャベツと肉の旨味を堪能できる一品ですよ。

上記のレシピは4人分ですが、大鍋の半量くらいの仕上がりになったので、分量を半分にして作ってみるのもおすすめです。フランス・アルザス地方の郷土料理を自宅で味わえるのは、最高な気分♪キャベツをたっぷりと食べられてヘルシーな料理なので、ぜひ作ってみてくださいね。

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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