飲み方を間違えると症状が悪化するおそれも
コーヒーを飲む際は、身体を冷やさないよう注意が必要。東洋医学の考え方では、身体の冷えが花粉症の症状の強さと関係していると言われているためです。
コーヒーは身体を冷やす「陰性食品」のひとつなので、温めて飲んでくださいね。また、陰性食品である白砂糖や豆乳、牛乳をコーヒーに入れるのは避けましょう。(※6,7)
花粉症の緩和も…!?「白湯」に期待できる5つの効果【管理栄養士執筆】
花粉症対策への効果を活かす飲み方【Q&Aで解説】
Q. 一日に何杯飲むといい?
A. 一日に2~3杯が目安です。
コーヒー2~3杯分のカフェインを摂ると、抗アレルギー作用に関わるホルモンの量が増加すると言われています。
なお、カフェインを過剰摂取すると不眠や下痢などの症状が出るおそれがあるため、コーヒーの飲み過ぎに注意しましょう。妊婦は一日に2杯、成人は4杯までにとどめてくださいね。(※2,8)
Q. 朝昼晩、いつ飲むのがいい?
A. 睡眠を妨げないよう、朝~夕方に飲みましょう。
カフェインには覚醒作用があり、夕方以降にコーヒーを飲むと不眠につながることがあります。睡眠不足では免疫のバランスを崩しやすくなるため、花粉症の症状がひどくなるおそれが。
なお、コーヒーの抗アレルギー作用について調べた研究では、飲むタイミングによる違いは明らかになっていません。(※4,5,8,9,10)
Q. ホットとアイス、どちらでも同じ効果が得られる?
A. 身体を冷やさないよう、ホットがおすすめです。
身体の冷えが花粉症の症状の悪化につながると考えられているため、アイスコーヒーは避けましょう。また、コーヒーは身体を冷やす食品なので、身体を温める作用がある黒砂糖やシナモン、しょうがなどを加えて対策するとよいですよ。(※6,7,11)
Q. 即効性がある?
A. コーヒーを飲んですぐに花粉症の症状が和らぐということは考えにくいです。
クロロゲン酸の抗アレルギー作用を調べた動物実験では、2週間以上クロロゲン酸を摂取することで、くしゃみや鼻をかく回数が減ることが明らかになっています。
また、セルフケアで症状が治まらないときは無理せず医療機関を受診しましょう。(※5)
配信: macaroni