【春のひとり旅】酒蔵、カフェ、ベーカリー、地域の人が集まるみんなの広場_神奈川県・茅ヶ崎

【春のひとり旅】酒蔵、カフェ、ベーカリー、地域の人が集まるみんなの広場_神奈川県・茅ヶ崎

神奈川県・茅ヶ崎にあり、歴史、文化、食など多彩な体験ができる「熊澤酒造」。敷地の中には、他にもビールの醸造所やレストラン、カフェ、ギャラリーがあり、新しい出会いやつながりが生まれる地元で人気のスポット。その魅力をご紹介。

酒蔵からギャラリーまで魅力満載の「熊澤酒造」

「mokichi cafe」の地下にある、テーブルと椅子を配した「蔵元直売所」。敷地内で醸造・蒸留された日本酒をはじめ、ビール、ジンなど年間約50種類のお酒の販売と、日本酒のテイスティング2杯300円も

湘南の内陸部、のどかな住宅地に佇むのが、1872(明治5)年創業の「熊澤酒造」。ミモザの緑のアーチを抜けると、約1000坪の敷地には、日本酒やビールの醸造所、趣ある建物を改修したレストランやショップがある。

老舗酒造の枠を超え、多くの人が集う場所へと導いたのは、6代目蔵元の熊澤茂吉さん。日本酒一筋の蔵元が、1996年にクラフトビール「湘南ビール」の製造に着手。

敷地内ではビールや酒粕などの原料を使い、お酒を飲まない人も楽しめるべーカリーや、仕込み蔵を改装したレストランなどを展開。また、中庭ではマーケットやイベントを開催し、日々地元の日々地元の人たちでにぎわっている。

上/定番のクラフトビール。左から、ピルスナー550円、HAZY IPA660円、IPAアメリカンスタイル605円 下/中庭では、地元の農家さんによる無農薬野菜の直売「mokichi green market」を、火曜日以外の11:00?15:00に開催

「おいしいお酒を造るだけの場所ではなく、人々が集まり、新たなコミュニティが生まれる場所になれば」と、熊澤さん。

訪れるたびに出会いや発見があるこの場所、今では地元の人たちのサードプレイスに。また、「地域文化の中心の場所でもありたい」という熊澤さん。数年前から取り組んでいるのが、原料の米作りから酒造りまで一貫して行う「農醸一貫」だ。

少なくなってしまった地元の田んぼを農家と協業しながら再生し、「地域の食文化の活性化につなげたい」と話す。「地域を豊かにすること」を原動力とした蔵元の挑戦に注目したい。

熊澤酒造

くまざわしゅぞう
TEL.0467-52-6118  
住所/神奈川県茅ヶ崎市香川7-10-7 
営業時間/8:00~17:00  
定休日/土・日・祝
アクセス/香川駅より徒歩7分

敷地内にはレストランやカフェ、ギャラリーも!

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