物価高騰の中、不動産の価格も高騰しています。住宅は「人生で最も大きな買い物」ともいわれますが、場合によっては相場よりもずっと安く不動産を購入できるのをご存じですか?
裁判所が運営する不動産競売物件情報サイト(BIT)の中には、相場よりも安い物件の情報が掲載されています。そこで、この記事では競売物件を購入するメリットとデメリットや注意点を説明します。
競売物件とは
競売(けいばい)物件は、裁判所が手続きをして競売に出されている不動産のことです。一般的に、「債務者」が「債権者」に対してお金を支払うなどの義務を果たさなかった場合に、債権者が裁判所を通じて不動産などの差し押さえと差し押さえた物件を競売に出すための手続きを依頼します。その結果、競売が行われます。
そして、最高額を入札した人が、その物件を購入できるのです。基本的に、債務者以外は原則、入札に参加できます。入札する際には通常、売却基準価額の20%に当たる買受申出保証額を納めなければなりません。
競売物件のメリット
競売物件のメリットは、安く不動産を購入できることです。例えば、東京23区東部で、築15年前後の戸建て物件を購入しようとした場合、一般的に3000万円はかかります。
しかし、競売物件の売却基準価額は2000万円台前半と、ずっと安くなっています。買受可能価額(最低入札額)はさらに安く、約1700万円でした。このように、地域の相場よりもずっと安い価格で不動産を購入できるのです。
配信: ファイナンシャルフィールド