【アボカド新常識】えっ、スーパーでは「緑色」を買うのが正解!?おいしいアボカドの選び方【農家直伝】

【アボカド新常識】えっ、スーパーでは「緑色」を買うのが正解!?おいしいアボカドの選び方【農家直伝】

スーパーなどで売られているアボカドって、けっこう当たりハズレがありますよね。切ってみたら中が黒くなってた…なんてこともよくある話です。そこで、新潟県で「雪国アボカド」を栽培し、国産アボカドの生産者としてテレビでも引っ張りだこの関根邦仁さんに、失敗しないアボカドの選び方を聞きました。「えっ、今まで真逆やってました…」と、わたしも驚愕してしまった新常識をお伝えします!

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アボカドは「黒色」ではなく「緑色」を選ぶべし!?

みなさんはアボカドを買う時、「黒色」と「緑色」、どちらを選んでいますか?

わたしは必ず「黒色」を選ぶようにしていました。なぜなら、食べ頃のアボカドは「黒色」だから!
「それって常識でしょ!」と思っていたら…

「アボカドは、緑色のものを選んだ方がいいですよ」(関根さん)

え、そうなの~!!!?だって、緑色のアボカドって、固くて硬くて食べられないですよね!?
驚きを隠しきれないわたしに、関根さんがさらなる一言。

「まず、食べ頃のものを買おうと思わない方がいいですよ」(関根さん)

え??それって、どゆこと?

「確かに、輸入アボカドに多い品種『ハス』は、多くの場合、食べ頃になると皮の色が緑から黒に変わります。でも、アボカドのベストな食べ頃は2日程度と、とても短いんです。一歩間違えば、傷んだものを手に取ってしまいますよ」(関根さん)

たったの2日ですか…そんなに短いんじゃ、そもそもスーパーでベストな食べ頃のアボカドに出会える確率って、かなり低そう…。

さらに、アボカドはとてもデリケートな果物で、優しく触らないと、手で触れた部分が傷んでしまうのだとか。

「アボカドを選ぶとき、柔らかさを基準にしている方が多いですが、スーパーの店頭で柔らかいものは、人の手が触れたことで柔らかくなっている可能性もあると思います」(関根さん)

確かに、わたしも黒くていかにも柔らかそうなものを選んでいました。切ってみると、中が黒く変色していてガックリ…ということもしばしば。選び方にも問題があったわけですね。

「アボカドを買うさいは、できるだけ緑色のものを選んで、家に持ち帰ってから追熟させてください。そのうえで、ベストな時期に切って食べるのが、最も確実な方法だと思います」(関根さん)

「ヘタがしっかりついている」も大事なポイント

アボカド選びで失敗しないためには、もう一つポイントがあるそう。
それは、へたがしっかりついているものを選ぶこと。

「アボカドを切ったら、中に黒い筋のようなものがあった、という経験ありませんか?あの筋は、維管束といって種に栄養や水分を運ぶ組織なんですが、酸化すると、黒くなってしまうんです。ヘタが取れてしまっているものに多く見られるんですよ」(関根さん)

維管束が黒くなっているものは、食べても害はないものの、食感が少し筋っぽくなってしまうそう。

「さらに、ヘタのぐらつきは、食べ頃を見極めるうえでも重要なサインになります。ヘタがついていないと、ぐらつき具合も分かりませんよね」(関根さん)

写真/石塚修平

フムフム、なるほど!

まとめると、アボカドは
・「緑色で、へたがしっかりついているもの」を選ぶ!
・家で追熟させ、ベストなタイミングを見極めて食べるべし
ということですね!

スーパーなどに並んでいるアボカドは、緑色の方がヘタがついているものが多いし、選びやすそうですね。
わたしも今後は、この基準に従ってアボカドを購入したいと思います!

一つ一つ、最適なタイミングで収穫される「雪国アボカド」

ところで、アボカドってどんな花を咲かせるかご存じですか?

こちらが、アボカドの花。

白くて小さくて、何だかかわい~!アボカドのごつい感じのイメージと、また少し違うんですね~。

「アボカドは、開花の仕方がとても特徴的なんです。その一つが、開花期間が長いということ。1本の木が半年も開花を続けることがあるんですよ」(関根さん)

そのため、同じ木でも着果のタイミングが異なり、早いものと遅いものでは1か月以上も差が出るといいます。

「同じ木になったものを一度に収穫してしまうと、味にバラつきが出でしまいます。そうならないよう、一つ一つ最適なタイミングを見極めて、丁寧に収穫するようにしています」(関根さん)

こうして手をかけて収穫されたアボカドは、雪国・新潟で育てられたことにちなんで、「雪国アボカド」とネーミングされ、ネット通販で販売されています。
濃厚な味わいが大人気で、リピーターも多いそう。

「食べてくれる人に感謝の気持ちを込めて、いいものを届けたい」という関根さんの思いと努力が「雪国アボカド」に結実しています。

アボカドの正しい追熟方法や、食べごろの見極め方の詳細については、別の記事でお伝えしますね!

せきね農園

関根邦仁さん

新潟市白根地区の、歴史ある農家の9代目。ビジュアル系バンドのボーカルとして活動したのち、2013年に就農。「自分なりの農業に挑戦したい」と、2015年にアボカドのハウス栽培を開始。テレビなどのメディアにも多数出演し、国産アボカドの魅力を広めている。

●ホームページ
https://sekinenouen.com/
●インスタグラム @sekine.farm
https://www.instagram.com/sekine.farm/

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あたらしい日日
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世界が目まぐるしく変わってゆく今だからこそ、自然を身近に感じながら、自分らしく、気持ちよく暮らしたい。『あたらしい日日』は、そんな思いを抱くすべての女性のためのライフスタイルメディアです。「食」や「農」の話題を中心に、“あたらしい暮らし”に合う食べ方、住み方、働き方、遊び方、自分の磨き方…などを提案します。
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