【春のひとり旅】自然の中でマクロビ料理を満喫!サステナブルな暮らしと出会う旅_千葉県いすみ市

【春のひとり旅】自然の中でマクロビ料理を満喫!サステナブルな暮らしと出会う旅_千葉県いすみ市

自然農法で育てたお米や野菜をいただけるカフェに、田園風景の中で心からくつろげるコテージ、薪窯で焼いた酵母パンが並ぶベーカリー。自然とともにある暮らしを体感することができる、千葉県いすみ市のBrown’s Field。マクロビオティック料理家の中島デコさんがこの地で長年続けている、自給自足のサステナブルな暮らしを訪ねる旅へ。

中島デコさんとBrown’s Fieldが大切にしている、自然とともにある日常

日本で当たり前だった大家族の暮らし

上/敷地内の「Rice Terrace Cafe」からは自家用の田んぼが広がる 左下/Rice Terrace Cafeのテーブルには敷地内に自生する山野草などが飾られる 右下/中島デコさん(右から2人目)とスタッフは親しみやすく温かな雰囲気。まさに実家に戻ってきたよう

90年代に本場の米国でマクロビオティックの料理経験を積み、帰国後に都内で料理教室を開いていた中島デコさん。生まれも育ちも東京のデコさんが、「自然の中で暮らしたい」と家族とともに、里山の古民家に移住したのは1999年のこと。それから25年近くが経ち、敷地内にはカフェや宿泊施設、ベーカリーなどが誕生し、常時10人ほどのスタッフと自給自足の共同生活を送っている。

「最初に決めたのは、いろいろな人が集う風通しのいい家にすること。同じ釜の飯の食べた人たちは数え切れないほど。ここを卒業した子たちとも、第2の実家としてつながっています」とデコさん。自然農法で育てるお米や小麦、大豆、イモのみならず、醤油や味噌、酢などの調味料も畑の作物で全部手造り。じっくり発酵させる昔ながらの製法で体にいい菌もたっぷりのせいか、カフェのごはんを食べた後は元気が湧いてくる。

上/「薪窯で焼く酵母パンと自家焙煎コーヒー、全国のおいしいものが揃うショップ「ACOUSTIC」は主に週末にオープン。しっとりもちもちの黒糖パンがいち押し 左下/無農薬・自然栽培の田んぼ。毎年1~1.3tのお米を収穫している 右下/ヤギのおきぬさんがお出迎え

「体と手を動かせば、お米も調味料も自分たちで作れるの。なにがあっても生きていける自信がつくでしょ」と話す。共同生活を送るスタッフは、炊事や洗濯などの家事全般と農業、カフェの3つの担当に分かれ、それぞれの役割を持ち、互いを支え合う。

「今、パーマカルチャーと呼ばれている、人と自然が共存する社会づくりとは、昔の日本で当たり前だった家族や地域と助け合って暮らす農村の大家族の生活なんだと思います」とデコさんは言う。自分で手をかけて育てた食べ物をおいしくいただくこと。自然の中にあるものを活かし、無駄にしないこと。ここで大事にしていることは、いつの間にか自然から遠く離れてしまった私たちの心に響く。大地のパワーにあふれるおいしいごはんと、自然とともに営まれる心和む暮らしを体験しに、デコさんとスタッフ、猫とヤギたちの大家族の田舎のおうちを訪ねてみよう。

Brown’s Field

ブラウンズ・フィールド
TEL.0470-87-4501
住所/千葉県いすみ市岬町桑田1501-1
アクセス/長者町駅より市内循環バス内回りで約25分、県道桑田交差点下車徒歩20分 ※月?土のみ運行。日・祝は長者町駅よりタクシーで約10分(※17:00には営業終了のため要予約。東洋交通有限会社長者待機所℡0470-87-2339) 

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