その理由として、女性は20代後半から30代にかけて性欲を抑制する女性ホルモンが減少し、結果性欲を増強する男性ホルモンの働きが高まるためという説がある。
しかし、男女の性や不倫に詳しいライター・亀山早苗さんは、このようなホルモンバランスの変化に加えて、心理面の変化が大きいのではないかと分析する。
「性欲を感じ、とりあえず性行為をすれば満たされる男性に対して、女性の性は複雑なもの。20代の頃、女性はセックスをする動機が性欲そのものではなく『性への好奇心』だったり、男性に促されてなんとなく応じていた、というケースが多かったりしたのではないでしょうか」(亀山さん 以下同)
なんとなく男性に合わせてセックスをしてきた女性が、年齢を重ねることで、精神的な落ち着きや余裕が生まれ「心と体の快感」が一致。熟したセックスが楽しめるようになることで、自ら「したい」と思う衝動につながるのではないかという。
●性衝動の高まりは、身体的・心理的変化によるもの
「私のまわりには、火遊びに無縁だった主婦が、40代になって突然不倫に走ったり、出会い系で男性と知り合って体の関係を持ってしまったりするアラフォー、アラフィフ女性が数多くいます。『恋愛を楽しみたい』というよりも『恋愛は面倒だから、とにかく性欲を発散させたい』と割りきって体だけの関係を求める女性も少なくありません」
しかも、既婚者で、子どもができてからセックスレスの状態になっているという女性に多い模様だ。ママが40代になると、子どもが成長して四六時中世話をする必要がなくなって自分の時間を使えるため、性衝動を発散する時間もつくりやすい。ハプニングバーなどを利用する女性も、ここ10年で増加傾向にあるという。
「最近、やたら性欲を感じるのだけど…私、おかしいのかな?」と心配している30代以上のママは、ホルモンバランス的にも心理的にも女性としては何もおかしなことではないので心配無用。ただ、不倫や夫以外の男性との肉体関係は、家庭を崩壊させるリスクもあるので、くれぐれもご用心を。
(北東由宇+ノオト)