夏に欠かせない冷房ですが、気になるのが使用時の電気代ですよね。冷房器具は、上手に使えば節約しながら効率よく部屋を冷やせます。今回は、節約につながるエアコンの使い方や手入れ方法を解説。「節約」と「快適」の両方が得られる使い方をマスターして、厳しい暑さを乗り切ってください。
冷房費の目安
機種や電気料金プランによって多少差はありますが、主要な冷房家電における冷房費は、おおよそ以下の通りです。
1時間あたり
エアコン:冷房使用時 約 4.0円~約 27.3円
扇風機:約0.54円~約1.08円
除湿機:約4.7円~約20円
古いエアコンは省エネ性が低いので、冷房費が高くなりやすいです。10年以上同じエアコンを使っている…という人は、思い切って買い替えを検討してみてもいいかもしれません。
また、総務省統計局の家庭調査の結果では、2人以上の世帯における電気代の水準が発表されており、暖房を使う冬に比べると夏の電気代はやや低いことがわかっています。
1〜3月:11,000円台〜14,000円台
7〜9月:8,000円台〜11,000円台
出典:総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表」
節約につながる、冷房器具の使い方のコツ
冷房器具の使い方をほんの少し工夫するだけで、夏の電気代を大幅に節約できるケースも多いです。冷房器具を使い分ける、他の冷房器具を併用するなどの行動で、無理なく節約につなげましょう。
冷房器具を組み合わせて使う
「エアコンだけ」「扇風機だけ」といったように、1つの家電のみで夏を乗り越えようとするのはおすすめできません。状況や用途に合わせて複数の冷房器具を使い分けることで、電気代を節約できます。
たとえば、少し暑いかな?くらいなら、天井に扇風機を向けるだけで上にたまった熱い空気が対流し室内温度が下がるでしょう。複数の冷房器具を組み合わせて使えば、消費電力が大きいエアコンの使用頻度や負荷を下げることができ、冷房費用を抑えられるはずです。
扇風機や除湿機を併用する
エアコンの冷房を使用する際は、扇風機や除湿機と併用するのがおすすめです。熱気は上に冷気は下にたまりやすいので、扇風機で空気を循環させれば室温のムラが解消されて、冷房の冷却効果を高められます。また、除湿機で湿度を下げれば体感温度も下がるため、冷房の設定温度を下げなくても快適に過ごせるでしょう。
冷気を逃さないようにする
部屋の冷気をできるだけ逃がさないよう工夫するのも、夏場の電気代を節約するコツ。むやみに部屋の扉を開けっぱなしにしないのはもちろん、長くて分厚いカーテンを窓に設置すれば、冷気が逃げるのを防ぎつつ外からの熱気をブロックできます。
この他、ホームセンターなどで入手できる断熱シートを窓に貼るのも効果的です。分厚いカーテンや断熱シートは窓から出入りする熱を軽減する役割を持つため、夏は冷気を冬は暖気を閉じ込め、1年を通して節約効果が期待できます。
配信: くらしマグネット