●元々はヨーロッパで流行
9月病は元々、ヨーロッパで流行したものだそう。日本に比べ、ヨーロッパは夏季休暇が長いですよね。休みが終わっても、気持ちがなかなか仕事に向かない人が多いのだとか。
一方、日本で9月病と呼ばれるのは、春から蓄積された過度のストレスや夏の高い気温で体力が消耗することが原因で、心身に不調がでることを指すのだそう。5月病はおもに新入社員や新入生と言われますが、それ以外の人でも、配置転換や転勤などの大きく環境が変化するタイミングで発症することがあるそうです。
また8月には、子どもの学校だけでなく、働くパパやママも夏休み(お盆休み)がありますよね。ある程度まとまった自分の時間ができることで、物事を深く考える時間が増えます。そんな時、みんながポジティブに考えられるわけではありません。なかには、現状への不満や将来の不安が大きくなる人もいるそう。これも9月病が原因かも?
●9月病の症状は?
9月病の症状は、ほとんど5月病と似ているそうです。心の症状とカラダの症状があるそうなので、あらためて、おさらいしておきましょう。
□9月病の心の症状
・無気力
・疲労感
・不安感
・焦り
・落ち込み
・イライラ
□9月病のカラダの症状
・不眠
・過眠
・頭痛
・めまい
・肩こり
・食欲不振
・動悸
9月病の症状のうち、もっとも注目されているのは、「睡眠障害」。それまでは何ともなかったのに、急にきちんと睡眠が取れなくなったという人は要注意です。「なかなか寝付けない」「朝早く目が覚める」「夜中に何度も目を覚ます」などの症状があらわれたら、9月病のサインかも? 悪化してしまう前に、念のため、受診しておくと安心ですね。
●ストレスフリーの生活を!
9月病のおもな原因は、「ストレス」だそう。自分の努力だけでは、改善できることではないかもしれませんが、できる限りストレスフリーの生活が◎。
まずは、規則正しい生活を心がけること。食事や睡眠時間を見直してみてください。休日だからといって、夜更かしし過ぎたり、暴飲暴食したりするのも控えたほうがよさそうです。
とくに、真面目な性格や完璧主義の人が、9月病になりやすいといいます。何ごとも神経質になりすぎず、適度に力を抜くのが、1番の9月病対策かもしれませんね。
(文・明日陽樹/考務店)