飲み過ぎ注意!水分過多は体に悪影響!?

第443回 今日のこれ注目!ママテナピックアップ
9月に入っても、まだまだ暑い日が続いています。そんな時に気を付けたいのが熱中症。予防のため、積極的に水分補給をする人もいるのでは? また、カロリーがないからといって、水ダイエットに励む人も少なくないでしょう。そんなあなたに、ひとつ質問をします。水分を摂りすぎていませんか?

飲み過ぎ注意!水分過多は体に悪影響!?

水中毒って知ってる?

熱中症予防に水分補給は欠かせませんよね。しかし、だからといって、どれだけ飲んでもいいというわけではありません。水分が多過ぎることも、体に不調をもたらす原因になり得るのだとか。

水分を過剰に摂取することで、体内の塩分濃度が薄くなり、「水中毒」になってしまう可能性があるといいます。水中毒になると、頭痛・嘔吐・疲労感・痙攣などの症状が出て、最悪の場合、死に至ることも…。

実際に、アメリカでは2007年に、急性水中毒による女性の死亡事故が発生しています。体内の水分量が急激に増えることで、水分バランス崩れたことが死因。ちなみにこの女性は、およそ3時間で、7.5リットルもの水を飲んだそうです。

むくみの原因は水かも?

水を飲むことで、老廃物が流れ、デトックス効果やダイエット効果があると話題になりますが、成人の1日に必要な水分量は1.5~2リットルほど。「痩せたい!」という気持ちが強くても、無理してたくさん水を飲むことが逆効果になってしまうこともあるので、要注意。

「むくみ」とは、水分の摂りすぎで、血液中の水分が多くなり、処理しきれずに血管の外へとあふれ出てしまう状態のこと。水分を摂る時には、一気に飲まずに、数回に分けたほうがよさそうです。

適度な運動で水代謝アップ!

一般的に、男性より女性のほうが水中毒にかかりやすいと言われています。その理由は、筋肉量が少ないから。とくに足腰の筋肉が不足していると、内臓の血流も悪くなり、腎臓や膀胱などの水代謝機能が低下。余分な水分を排除できなくなり、結果的にむくみや冷えの原因になるそうです。

水代謝を高めるためには、適度な運動が◎。エスカレーターではなく階段を使う、散歩を習慣づけるなど、簡単なことでもいいので、無理なく継続できる運動を心がけましょう。

体調管理のためと思っても、度が過ぎると逆効果に。「○○がやっているから」「××がいいと聞いたから」ではなく、自分の体と相談して、適度な水分補給を!
(文・明日陽樹/考務店)

※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。