アレルギーのある人が今できる防災

アレルギーを持っている人は、被災した場合に備え、それぞれの症状に合わせた特別な準備が必要です。特に初期の支援物資では食べられるものが手に入りにくかったり、災害のあと粉塵が舞って咳が出やすくなったりといったことも考えられます。

では、アレルギーのある人が今できる備えにはどんなものがあるでしょうか。用意したいものや、アレルギーのある子どもへの準備も紹介します。

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防災ポーチ・非常持ち出し袋に入れたいアイテム

防災ポーチは、外出先で被災した際に最低限必要になるアイテムをまとめたものです。どこで被災するかはわかりませんから、家に防災グッズを準備しておくと同時に、大事なものはいつも携帯しておくと安心です。

防災ポーチも、非常持ち出し袋も、アレルギーのある人は自分に合わせてカスタマイズしましょう。

例えば、こんなアイテムをプラスします。

・情報カード(詳しくは後述します)

・お薬手帳の写し

・薬

・マスク(喘息のある人は多めに)

・アレルギー対応の(自分が食べられる)食品

防災ポーチにはキャンディーや栄養補助食品など、非常用持ち出し袋にはアレルギーに対応した非常食を入れるとよいでしょう。

また、特に初期の支援物資では、アレルギー対応の食品を手に入れるのが難しいこともあります。自分が食べられるものを用意しておくと安心できます。

一般的には5日分の食糧を用意することが推奨されているので、自宅には最低でも、その量を備えておくと良いでしょう。

情報をまとめたカードを用意する

防災グッズに、緊急連絡先などの情報をまとめたカードを用意している人も多いと思います。

一般的にカードに記載しておきたい基本的な項目は下記の5点です。

・本人氏名

・生年月日

・住所

・緊急連絡先(氏名・連絡先)

・遠方の親類などの連絡先

アレルギーのある人は、「アレルゲン」「かかりつけの医療機関」「処方薬」の情報も書き足しておきます。

情報カードは「防災名札」としてこちらの記事で詳しく紹介しています。

https://www.bosai.yomiuri.co.jp/article/5153

情報カードはどんな状況で被災しても提示できるように、非常用持ち出し袋のほか、いつも持ち歩く防災ポーチや財布などに入れておきたいですね。

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