子どもの場合は…
被災したときに保護者と子どもが一緒にいるかはわかりません。子ども自身で「アレルギーがある」と周囲の大人に伝えられるのがベストです。まずは自分でアレルギーについて話せるように練習しましょう。
とはいえ、それが難しい年齢の子どももいますよね。そして、被災時に気が動転していると、うまく伝えられないこともあり得ます。そんなときには、前述の情報カードを周りの人に提示するように教えておきましょう。
また、情報カードは保育園や幼稚園、学校など、外出先でも常に提示できるように準備しておくとよいでしょう。通園カバンやランドセル、習い事用のバッグなどに入れておきましょう。
学校に行っている時間に被災し、保護者と再会できるまでに時間がかかることもあるので、学校や習い事の教室などには事前に情報を共有しておくと安心ですね。
特に食品にアレルギーがある子どもには、「○○にアレルギーがあります」と記載したバッジや、首から下げるカードを作っておきましょう。バッジやカードは防災ポーチや非常用持ち出し袋に入れておき、避難所に行った際に身に着けさせます。アレルギーがあることを周囲にアピールし、アレルゲンの含まれる食品を口にしないようにする対策になります。
防災名札に「○○にアレルギーがあります」と記載しておき、その面を前に出して防災名札を身に着けるのもおすすめです。
こんなワッペンも市販されています。
こちらは1枚110円(税込)でダイソーで購入しました。このようなグッズも活用しながら、子ども自身がアレルギーについて周囲に伝えられると良いですね。
一口にアレルギーと言っても、人によって状況は異なります。「自分なら」「自分の子どもなら」どんなものが必要になるのかをよく考えて、アイテムを用意しておきましょう。アレルギー患者向けの食料や物資は、災害が起きた直後ではなかなか手に入らないこともあります。また、家に置いておくだけでは外出先で被災した際に困った状況に陥ることも考えられます。家・職場・学校・外出時に持つバッグなどに、分散させて持っておくと安心ですね。
<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター
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配信: 防災ニッポン