産後脱毛はホルモンバランスが影響している
髪の抜ける原因のひとつは、女性ホルモンの乱れ。妊娠中は、出産に備えるために、エストロゲン、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌量が多くなります。ところが、出産が無事終わると、エストロゲン、プロゲステロンはいつもの正常なバランスを取り戻すため、急激に減少するそう。
そのホルモン量の変化に体が追いつかず、ママたちは体調を崩してしまいがち。前述の女性ホルモンは、それぞれ健康な髪を維持する役割があるのですが、産後急激に減ったせいで、髪が抜けやすくなると言われています。
また、出産後のママの生活は赤ちゃん中心に。授乳や夜泣きによる睡眠不足、慣れない生活でストレスが溜まり、自律神経が不安定になるママもいるはず。
さらに、妊娠で増えた体重を元に戻そうと、無理なダイエットに励むママもいます。体が弱っているときに、無理にダイエットをしたら、体に良いことはありません。
元通りの髪にするには体の健康から
産後脱毛に対し、薬を服用して治すということは難しいと言われています。では一体どうしたら良いのでしょうか?
髪が回復するには、まずは体を健康にしなければいけません。もっとも必要なのは、規則正しい睡眠・食事を心がけ、栄養をしっかり摂ること。そして髪に良いとされるカルシウムやタンパク質を多く含むものを積極的に摂ると良いのだそう。あとはストレスをため込まないために、旦那さんや両親などと協力して、育児をすることが大事です。頭皮のマッサージや、女性用の育毛剤も効果があるとされています。
二人目の赤ちゃんを出産予定のママは、なおのこと自分の健康状態に気を付けましょう。子どもが増えると、忙しさも倍増していきます。栄養・休息をしっかりとって、自分の体と髪をいたわってあげることで、髪は以前のように元気を取り戻すはず?
(文・山本健太郎/考務店)