工場勤務は楽して稼げる? 実際のところどうなの? 業務内容と給料を解説

一般的に工場勤務の場合、ルーティーン作業をするケースが少なくありません。そのため、何かをコツコツと作業するのが好きな人には向いている職業といえるでしょう。では実際、どのような業務内容があるのでしょうか。本記事では、工事勤務の業務内容や収入面を解説していきます。

工場の業務内容は幅広い

工場勤務とひとくちに言っても、その業務内容はさまざまです。一般的には製造業務が多く、ライン作業、ピッキングや検品、生産・工程の管理などの作業があります。

 

工場勤務の業務内容は?

前述したように、工場勤務にはさまざまな業務内容があります。工場勤務といえばライン作業のイメージが強い人も多いかもしれません。ライン作業は製造作業においてベルトコンベヤーに複数人が並び、担当作業を行うというものです。ただ、工場によってはライン作業は専用機械に任せているところも増えています。

 

ピッキング作業はリストにある品を倉庫内から集めてくる作業を指し、例えば、ネットショッピングなどで注文された品を倉庫内から集めて箱詰めする仕事が挙げられるでしょう。

 

検品は製品が規定基準に達しているかをチェックする仕事、生産・工程の管理は工場勤務の経験が豊富でなければ難しい作業です。生産目標に対して進捗具合をチェックし、必要に応じて応援スタッフや製造ラインの増減などの判断をしなければなりません。

 

工場勤務は楽できるといわれるのはなぜなのか?

工場勤務をしている人のなかには「工場勤務は楽」と感じる人もいるようです。実際は仕事ですから楽とはいえませんが、個人の考え方次第ではほかの仕事より気分的に楽だと感じる場合もあるかもしれません。

 

例えば、工場勤務はルーティーン作業を毎日ひたすらこなすという業務も多いため、職場で会話する機会も限られています。そのため、人間関係を築くのが苦手な場合は楽だと感じるケースもあるでしょう。

 

また、ルーティーン作業であるため、作業に慣れてくれば要領よく仕事をこなせるようになります。日勤だけではなく、夜勤をしなければならない工場もありますが、その分、収入が高い傾向にあります。

 

スキルアップしにくい面も?

業種にもよりますが、ルーティーン作業が主な業務の場合、その作業については熟練度が上がりますが、ほかの面ではスキルアップしにくい可能性があります。ただ、専門的な資格などがあれば、取得することで収入アップやスキルアップにつながるケースもあるでしょう。

 

工場勤務は20代でも平均年収以上を得られる可能性がある

厚生労働省が令和4年度に発表した民間給与実態統計調査によると、日本の平均年収は443万3000円でした。一般的に、まだ年収が低い傾向がある20~29歳の平均年収は319万7500円(20~24歳が268万9000円、25~29歳が370万6000円)です。

 

・工場勤務の平均年収は20代でも365万円と高収入

厚生労働省が令和4年度に発表した同調査結果によると、製造業の平均年収は516万3000円でした。最も収入が高いのは55~59歳の635万3000円、つづいて50~54歳が618万1000円、45~49歳が575万9000円です。

 

ただ、20~29歳の平均年収でも365万円(20~24歳で327万8000円、25~29歳で402万2000円)となっており、日本全体の20~29歳の平均年収319万7500円と比較しても高収入であることがわかります。

 

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