クーラー1時間で「12.4円」!? 早くから稼働させるとどれだけ電気代が上がるか試算

5月中旬に東京都心で真夏日を観測するなど、暑さを感じる日も増えてきました。「クーラーを1度つけてしまうと後戻りできないのでは?」と感じる人は少なくありません。いったいクーラーは気温何度から稼働すべきなのでしょうか?
 
本記事では、クーラーをつける目安と、早い時期からクーラーを利用した場合どのくらい出費が増えるのかについて解説します。「暑い……でもまだクーラーをつけるには早いのでは?」と悩んだ時のひとつの参考にしてください。

環境省が推奨する室温は28度

クーラーをつける目安として考えたいのが、室温28度です。室温28度は、環境省が平成17年より推奨している「クールビズ」の中で、過度な冷房に頼らず快適に過ごせる室内温度の目安とされています。これは、厚生労働省「建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令」に基づいており、クールビズでは、クーラーをつけた場合でも室温28度を目安に、冷やしすぎないことを提唱しています。

つまり、室温が28度以下であれば、ある程度快適に過ごすことができるといえ、室温が28度を超えるまではクーラー稼働は我慢でき得ると考えることができます。

 

クーラーの電気代はいくら?

では実際にクーラーをつけた時にかかる電気代はいくらなのでしょうか。1時間使用した場合の電気代は、「定格消費電力(kWh)×電力料金の目安単価(円)」で求めることができます。定格消費電力は、エアコンの機種ごとに異なっています。電力料金の目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が発表しています。2023年5月現在、31円/kWh(税込)となっています。

ここでは、6畳程度用のエアコンを例に、電気代を試算してみます。定格消費電力は、400Wと仮定します。1時間クーラーを稼働した時の電気代は、0.4kWh×31円=12.4円です。

以下、早い時期からクーラーをつけた場合の電気代を算出します。

●例年よりも1週間早くクーラーをつけた場合。1日5時間稼働とする

12.4円×5時間×7日=434円

→434円出費が増える

●例年よりも1ヶ月早くクーラーをつけた場合。1日5時間稼働とする

12.4円×5時間×30日=1860円

→1860円出費が増える

以上のように、クーラーをつける時期が早ければ早いほど、当然ながら電気代はかさみます。

 

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