【PC・CS】レトロゲーはコスパ最高! マニアがおすすめする「安全・安心」な楽しみ方

昨今の急激な円安や物価上昇は、家計に与える影響も大きいだろう。そうした中で、多くの人が家計のやりくりをするため、節約に取り組んでいる。そして、節約の対象となりやすいのが「娯楽費」だ。
 
近年はスマホゲームや動画サイトなど、安価で楽しめる娯楽も増えている。この記事では、安価で楽しめる娯楽の1つとして、「レトロゲーム」に注目する。
 
今なおレトロゲームにはまっているJさんの話を聞きながら、魅力や遊び方、コスパの良さについてみていこう。

レトロゲームって何? 色褪せない魅力とは

Jさんは現在30代の既婚者男性だ。妻と2人の子どもとともに、関東に居住している。そんなJさんにも今はまっている趣味があり、それが「レトロゲーム」だ。

 

「レトロゲーム自体にはまったのは数年前からですね。中古ショップで子どもの頃に遊べなかったゲームソフトを見つけたのが始まりです。実家から昔のゲーム機本体を引っ張り出して遊んだら、改めてはまっちゃったんですよ」

 

レトロゲームの定義は人によって異なるため、明確にするのは難しいが「20年以上のゲーム全般」「1980~2000年頃のゲーム」などが、一般的に「レトロゲーム」として呼ばれている。

 

そうしたレトロゲームの魅力を、Jさんは以下のように語った。

 

「もちろん『懐かしい』っていう感情はありますね。あとは単純に面白いんですよ。ゲーム性はもちろん、『この奥深さは子どもに理解できるの?』って思うときも度々あって飽きません。子どもの頃に買ってもらえなかったゲームも、今では遊びつくせないほど買えますから、一度はまったら抜け出せませんよ」

 

レトロゲームが販売されていたのは20年以上も前になるため、現代のゲームに比べて、グラフィックや遊べる範囲に制限がある。

 

その反面、ゲームシステムや操作性がシンプルで、誰でも気軽に楽しめるのがポイントだ。そして、現代でも根強い人気のある名作も多く、いまだに新作やリメイクを望まれる作品も少なくない。

 

Jさんは大人世代の娯楽にレトロゲームをおすすめしている。

 

「やっぱりレトロゲームの魅力として、『安く楽しめる』っていうのも欠かせませんよね。結婚したり、子どもができたりすると、自分の趣味に使えるお金も限られますから。同世代の同僚たちなら、たまに話が盛り上がるのもうれしいですね」

 

レトロゲームの遊び方と必要になる金額

十数年前のゲームとはいえ、今なお語り継がれるレトロゲームには、時代を超えて愛されるだけの面白さがある。そんなレトロゲームを遊ぶ方法としては、主に以下の4つの方法が挙げられる。

 

・当時のゲーム機本体とゲームソフトを用意する

・最新のゲーム機器にてレトロゲームをダウンロードする

・ゲームプラットフォームで配信されているゲームをダウンロードする

・レトロゲームに対応している互換機を使用する

 

それぞれの方法と難易度、必要なお金についてみてみよう。

 

当時のゲーム機本体とゲームソフトを用意する:難易度・高

レトロゲームを楽しむ方法として、真っ先に思い浮かぶのがこの方法だろう。Jさんの場合も、実家にあった昔のゲーム機を引っ張り出してきたのが始まりだ。

 

しかし、意外かもしれないが、この方法は難易度が高い。

 

ネットや中古ショップでは、昔のゲーム機本体が安価で販売されているが、これらの商品は可動性に不安が残る。「バッテリーがほとんど残っていない」「ボタンが壊れている」「突然セーブデータが消える」などの不具合も珍しくないのだ。

 

逆に状態が良い物に関しては、プレミア価格として価格が高騰していることもあり、遊び目的で手に入れるには難しいだろう。

 

とはいえ、もし昔のゲーム機本体がきれいな状態で保管されているのであれば、まずはそれを活用してみるとよいだろう。

 

最新のゲーム機器にてレトロゲームをダウンロードする:難易度・低

近年のゲームタイトルはゲームソフトとして販売されるだけでなく、オンライン上で有料配信もされている。

 

配信されているゲームを購入し、ゲーム機本体へダウンロードすると、ゲームソフトがなくとも遊ぶことができるのだ。

 

そして、いくつかのレトロゲームも、公式がオンラインで販売している場合がある。そのため、最新のゲーム機があればレトロゲームを楽しむことが可能なのだ。

 

やや値段は張るものの、最新のゲーム機本体さえ購入すれば、簡単にレトロゲームを楽しめる。

 

ゲームプラットフォームで配信されているゲームをダウンロードする:難易度・中

人気のあるレトロゲームは、多くのPCゲームが配信されているゲームプラットフォームでも購入できる。ゲームプラットフォームからゲームを購入し、PCにダウンロードすることでもレトロゲームを楽しめるのだ。

 

ただし、この方法でレトロゲームを遊ぶ場合、PCのスペックに気をつけなければならない。

 

「どういったゲームをダウンロードするのか」「どれだけのゲームタイトルをダウンロードするのか」によっても異なるが、PCの容量はSSD、HDDどちらであっても500GB以上が望ましい。

 

もちろん、PCの使用用途が「レトロゲームを遊ぶだけ」ならば、もう少し容量が少なくても問題ないが、ゲーム以外の用途でもPCを利用するならば、余裕を持ったスペックが必要となる。

 

レトロゲームに対応している互換機を使用する:難易度・中

通常、ゲームを遊ぶためにはゲームソフトと、それに対応するゲーム機本体が必要だ。しかし、「ゲーム互換機」というハードウエアも販売されており、ゲーム機本体の代わりとして使用することができる。

 

ゲーム互換機であればゲーム機本体を探さずとも、ゲームソフトがあればレトロゲームを楽しめるためおすすめだ。

 

一方で、ゲーム互換機は使い方を誤ると違法となる場合がある。まれに、ゲーム互換機を悪用した「改造品」や「コピー品」が販売されているケースもあるのだ。こうした商品は著作権を始めとする各種法律に違反しており、販売はもちろん、購入するのも避けるべきだ。

 

当然ながら「ゲーム互換機を利用して、レトロゲームを遊ぶ」という通常の使い方であれば問題ないが、ゲーム互換機にはこうした悪用方法もあると把握し、注意しておこう。

 

ゲームソフト自体は安価。自分に合ったハードウエアを選ぼう

最後に今回紹介したレトロゲームを遊ぶ方法に必要となる金額をみてみよう。

 

・当時のゲーム機本体とゲームソフトを用意する:合計300~2000円

ゲーム機本体:無料(既に持っていた場合)、ゲームソフト:300~2000円

 

・最新のゲーム機にてレトロゲームをダウンロードする:合計3万300~6万3000円

ゲーム機本体:3万~6万円、ゲームソフト:300~3000円

 

・ゲームプラットフォームで配信されているゲームをダウンロードする:合計約5万500~10万5000円

スペックのあるPC:5万~10万円、ゲームソフト:約500~5000円

 

・レトロゲームに対応している互換機を使用する:合計2万300~3万2000円

ゲーム互換機:2万~3万円、ゲームソフト:300~2000円

 

ゲーム機本体やPC、ゲーム互換機といったハードウエア類は、どうしても数万円以上必要となるが、ゲームソフト自体は数百円~数千円で販売されている。

 

そのため、一度レトロゲームを楽しめる環境さえ整えてしまえば、後から必要となる金額は抑えられるだろう。自分に合ったゲーム環境を選び、レトロゲームを楽しんでみよう。

 

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