将来の年金額は「9万円」ですが「団地」で暮らすなら問題ありませんか?

将来受け取れる年金額が9万円の場合、どのような生活になるのか不安に感じている人もいるでしょう。また、団地であれば受給額が低くても問題なく暮らせるのか気になっている人もいるかもしれません。本記事ではそのような人に向けて、65歳以上の単身世帯における平均支出や団地の平均家賃などについて紹介し、団地で暮らすなら問題なく生活できるかどうかを解説します。

65歳以上の単身世帯の平均支出はいくらか

総務省統計局が公表している「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)家計の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯における消費支出金額は13万2476円であることが分かります。この調査結果を参考にすると、将来の年金受給額が9万円の場合、収支差額は約4万円のマイナスとなり、年金だけで生活するのは厳しいといえるでしょう。なお、この調査では住居にかかる費用は1万3090円となっていますが、賃貸物件であればさらに出費がかさむことも考えられます。

 

団地で暮らす場合の家賃はいくらか

「団地は安い」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。団地とは、公営住宅法に基づき、各自治体によって建設された県営住宅や市営住宅のことを指します。団地は低所得者や高齢者世帯など、一般の賃貸物件を借りることが難しい人でも借りられ、そのような人々のセーフティーネットとしての役割を果たしている点が特徴です。家賃は団地の種類や間取り、収入などによって異なるため一概にはいえませんが、1ヶ月あたり平均1万5000円程度で借りられるところも多くあります。いずれにしても、一般の賃貸物件を借りる場合の相場よりも安く借りられるケースが多いでしょう。

 

また、通常は物件を借りる際に必要になる礼金や更新料などがかからない場合も多いため、大幅に出費を抑えられることが期待できます。さらに、収入状況などによっては国や自治体から家賃補助を受けられるでしょう。ただし、団地に住む場合も家賃以外の生活費がかかるため、場合によっては年金だけで生活するのが困難な点に注意が必要です。

 

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