【賃金引き上げ問題】「給料が上がらない」時代におすすめのキャリアアップ術とは?

昨年から続く物価高騰や円安などの影響により、従業員の生活を守るため、大企業を中心に、賃金引き上げの動きが活発です。政府の賃金引き上げに向けた支援策もあり、2023年の春季生活闘争(春闘)においても、多くの上場企業が、5%以上の賃金引き上げを発表しました。
 
一方、中小企業への波及については、いまだ不透明であるのが現状です。上昇傾向にはあるものの、景気の回復を見定める企業が多いとみられています。そんななか、自身のキャリアアップによって、給料アップを目指す人も増加傾向にあります。
 
今回は、キャリアアップの意味や、その具体的方法について解説します。

賃金引き上げの動向

これまで、年功序列の考え方が一般的であった日本では、多くの企業が賃金引き上げには消極的でした。ところが、2022年12月に、日本労働組合総連合会(連合)が、春闘での5%の賃金引き上げの要求を決定したことをきっかけに、5%以上の賃金引き上げを発表する企業が相次ぎました。

 

昨今の労働市場は、少子高齢化の進行で、人手不足が慢性化していることや、優秀な人材を確保するための獲得競争が、激化していることなどが課題とされています。賃金引き上げへの対応は、優秀な人材や、専門的スキルを持つ人材を、早期に確保したいという、各企業の採用行動が要因です。

 

政府の賃金引き上げ支援事業、賃金引き上げ促進税制などの後押しからも、大きく影響を受けています。キャリアアップや人材確保のための助成金、従業員の給与や教育訓練費をアップさせると、法人税の税額控除ができるという思惑があります。

 

キャリアアップとは?

キャリアアップとは、自分の経験や能力を磨き、業務遂行能力を高めることをいいます。これからの働き方を自分自身で選択し、必要な知識や技術の習得に励むことで、将来なりたい理想の姿をかなえていくものです。

 

収入を増加させるには、キャリアアップが欠かせません。例えば、仕事で具体的な成果を出すことで、会社への貢献度や上司の評価が高くなり、結果的に給料のアップにつながる可能性があります。

 

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