市川猿之助さんインタビュー!何度でも観たくなる、スーパー歌舞伎2『新版 オグリ』

市川猿之助さんインタビュー!何度でも観たくなる、スーパー歌舞伎2『新版 オグリ』

2019年10月、スーパー歌舞伎の伝説の舞台がセカンドで新たに『新版 オグリ』として登場。交互出演として、市川猿之助さん、中村隼人さんが小栗判官を演じる。公演に先立ち開催された取材会で市川猿之助さんからお話を伺ってきました。

時代を越えて愛され続ける『オグリ判官』を大スペクタクルに進化





『オグリ』は説経節の代表作で中世から語り継がれる『小栗判官』が原作。妻・照手姫(てるてひめ)の一門に殺されたオグリが、閻魔大王によって変わり果てた餓鬼病(がきやみ)の姿で甦り、苦難の末に人生の歓びを見つける波乱万丈の物語。


――まずは、この『オグリ』についてお聞かせください
「高貴な人が落ちぶれ、試練を克服する貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)は、日本人に好まれる典型的な王道ストーリーなんですよ」と猿之助さん。再演を繰り返しても、決して飽きさせない骨太な魅力があるという。

「スーパー歌舞伎の創始者である市川猿翁が『オグリ』を上演したのが平成三年。当時は鏡張りの舞台が注目されたけれど、本当は映像を流したかったそうです。ただ当時は、それだけの舞台をつくるには莫大な費用が必要であったため断念。『新版 オグリ』では映像を駆使した大スペクタクルを考えています。伯父(猿翁)のやりたかったことが、三十年の時を越えてようやく実現するんです。」



小栗判官がストリート系に?血の池地獄の立廻りも見逃せない





――今回の『オグリ』は、どのような演出になるのでしょうか?

「“演出”に私の名前が入っているけれど、実質的にはアドバイザーのような立ち位置。今回は演出家の杉原邦生くんにまかせているから、今までの発想にはない新たな歌舞伎が見せられるはず」と期待をにじませる。たとえばオグリが「オグリ党」として仲間と徒党を組むシーンでは、衣裳にストリート系ファッションを取り入れる予定だとか!

「オグリ党は現代でいえば、街にたむろしているやんちゃ集団。中村隼人くんがオグリを演じる際には帽子を逆さにかぶったりして、今どきのワルっぽさを出します。私? 私はさすがにヒップホップ系は勘弁してもらいました(笑)」
と猿之助さんも言うように、実は今回の主演2人の演出はそれぞれ異なったものになるそう。


また、「従来の『小栗判官』では、オグリが人食い馬の鬼鹿毛(おにかげ)を乗りこなし、曲芸を見せる場面も見どころのひとつだったが、今の人にとっては馬に乗ったところで普通の演出になってしまうので、なにか驚くようなことをしたいね」と猿之助さん。

「むしろ、オグリが地獄に堕ちてからが今回はおもしろいよねと話しています。血の池地獄でびしょ濡れになりながらの大立廻りをするとか。ただ、杉原くんが地獄だから“赤色”っていうのはありがちなので、真っ白な世界はどうだろうかと言い出しました。(発想が新鮮で)びっくりしますよね」



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