自分の症状を伝えることができる大人ならまだしも、気になるのは子どもの頭痛。どのくらい痛いのか、また、どこがどのように痛いのか、上手に伝えることができないから、ママ・パパたちの悩みの種。しかも、子どもの場合、体調が変化しやすいことから、単なる頭痛で「いつものこと」と軽視してしまうこともあるでしょう。

しかし、こうした頭痛のなかには、「髄膜炎」や「脳炎」の場合があり注意が必要。髄膜炎とは、脳を覆う軟膜やくも膜、硬膜などに炎症が起こる症状。子どもの場合、細菌やウイルスの感染によって起こることが多く、熱や頭痛、吐き気、嘔吐など、通常の風邪と症状の区別がつきにくいのです。
また、元気よく動き回る子どもは、転倒したりどこかに頭をぶつけてしまうこともしばしば。そうしたことが起きた後に頭痛を訴えた場合は、注意深く観察しましょう。たんこぶや外傷などがなくても、脳内の血管が破裂したことが原因で、動脈瘤が頭痛を引き起こすことも。めまいやひきつけ、意識障害などを起こしたら、すぐに病院へ向かいましょう。
歩き始めて間もない子どもや小さい頃は、いろいろな所に頭をぶつけることも多いはず。親としては、そんなことは日常茶飯事。見慣れた風景となってしまいがちですが、自分だけで判断せず、子どもの様子がいつもと異なる場合は、かかりつけの医師に相談を。
昨今、救急車を呼びすぎる大人が増えているという報道がされたことから、不安なのに相談しにくいと感じるママも少なくないようです。不安に駆られ、救急車を呼び、病院へ。その後、救急車を呼ぶ程でなくても、お医者さんにあなたが「大げさすぎる」と怒られるだけ。我が子の命を考えれば小さなこと。変化に気づいてあげられるよう、見守ってあげましょう。
(文・内藤一/工務店)
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