離乳食グッズを活用する(エプロン、椅子など)
離乳食グッズを活用するのもおすすめです。
離乳食エプロン
離乳食でママが大変に思うことの一つが「食べこぼし」です。自分で食べる意欲が増してくる9~11カ月ごろ(離乳食後期)は、赤ちゃんの体もテーブルもグチャグチャになります。そんなときに大活躍するのが、プラスティックやシリコン製のポケット付きエプロンです。口や手からこぼれる離乳食をポケットがキャッチしてくれるので重宝します。
食器
それぞれ食べるペースが違うので、食器は2セット用意するといいでしょう。2人分を重ねて収納できるものは重宝します。また、ママや赤ちゃんがすくいやすい器や使いやすいスプーン選びも大切です。
椅子
椅子は、赤ちゃんの体が安定するものを使いましょう。座り方ひとつで離乳食への集中度が変わります。大切にしてほしいポイントは「おしりを安定させること」。安定しない場合は、バスタオルをクルクル巻いたものを、背中・ひざ裏などに差し込み補正し、おしりでしっかり座らせます。
後片付けは後まわしにしてみる
離乳食を食べたあとは、テーブル周りの汚れがとても気になるところですが、手口を拭く、服を着替える、食後の母乳、または育児用ミルクを飲ませる、寝かしつけるなど、赤ちゃんの身の回りのことを済ませ、ひと段落してから片付けを始めます。
ママが同時にいろいろしようとすると、赤ちゃんも落ち着かず大泣きして収拾がつかなくなることがあります。ときには諦めることも大切。離乳食後にすることの優先順位を決めてみましょう。
食べこぼしが多い時期は、こんな方法もおすすめです。
・テーブル・椅子の下に、新聞紙やレジャーシートをあらかじめ敷いておく
・顔や手を拭くタオルもスタンバイ
・食べ終わってから着る服もおむつもすべて準備する
・食べ終わってから遊ぶ(寝る)場所をつくっておく
食べ終わった子から体についた離乳食をふき取り、その場で服を脱がせます。そして、新しい服を着せ、食べ終わってから遊ぶ(寝る)場所に連れていきます。
この場所は、すぐ近くで赤ちゃんが一人でいても安全な場所であることが大切です。後追いする時期などは、これがうまくいかない場合があります。そんなときは、食べ終わった赤ちゃんはおんぶして、もう一人の赤ちゃんの対応をします。お昼寝前だと、おんぶしている赤ちゃんがいつのまにか背中で寝てしまい、寝かしつけがラクになる場合もあります。
赤ちゃんが2人いると、離乳食が進みにくい子のほうに手がかかって疲れてしまうという悩みもありますが、一番大切なのはママが疲れないことです。例えば、離乳食を市販のベビーフードにしてみるなど、少しでもラクになる方法を試してみることも必要です。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
配信: ベビーカレンダー(レシピ)
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