世界各地のミイラ43体が集結!上野の国立科学博物館で『特別展 ミイラ~「永遠の命」を求めて~』を開催

世界各地のミイラ43体が集結!上野の国立科学博物館で『特別展 ミイラ~「永遠の命」を求めて~』を開催

2019年11月2日(土)から2020年2月24日(月・休)まで、上野の国立科学博物館では世界各地のミイラ43体を展示する「特別展 ミイラ~「永遠の命」を求めて~」を開催。背景にある死生観や文化の違いとともに、最新の科学技術で分かった情報なども紹介する。

自然環境や文化の違いで分かれるヨーロッパのミイラたち

ウェーリンゲメン ミイラ オランダ、ドレンテ州、ブールタング湿原 紀元前40年頃~紀元後50年頃 ドレンテ博物館所蔵 Collection Drents Museum, Assen, The Netherlands.

ヨーロッパの各地で発見されるミイラは、その多くが自然ミイラ。第3章「ヨーロッパのミイラ」では、さまざまな自然環境の中でできた自然ミイラを中心に紹介する。

なかでも、北ヨーロッパの「湿地遺体(ボッグマン)」と呼ばれるミイラは、その保存状態の良さに驚く。ウェーリンゲメンは1904年に発見された湿地遺体で、推定では紀元前40年から紀元後50年前のもの。殺害された痕跡があることから、生け贄として捧げられたか処刑されたと考えられている。

スペイン・カナリア諸島のミイラも興味深い。島の先住民・グアンチェ族では有力者が亡くなると、遺体の表面に樹脂などを塗って昼夜乾燥させるというミイラ作りを約1600年前から行っていたそう。これは祖先崇拝のひとつであると考えられ、カナリア諸島で独自に発達したミイラ文化なのだとか。

自然環境によってたまたまミイラになったり、独自の思想によって意図的にミイラ作りを工夫したり。多様な背景があることを知ると、ミイラの世界も広がる。

高温多湿のエリアでは肖像装飾や即身仏など独自のミイラが

肖像頭蓋骨 頭蓋骨 パプアニューギニア 19世紀 レーマー・ペリツェウス博物館所蔵 ROEMER- UND PELIZAEUS-MUSEUM HILDESHEIM

太平洋に位置する大陸や島々の総称で、大部分が熱帯に属するオセアニアは、湿度やインドが高い地域。また、東アジアも高温多湿のエリアが多い。ミイラの保存には不向きな地域ながら、第4章「オセアニアと東アジアのミイラ」では、そんな地域のミイラ文化を紹介する。

オセアニア地域には複数のミイラ文化があったが、20世紀になるとミイラ作りも行われなくなって現存するミイラも少ない。パプアニューギニアの「肖像頭蓋骨」は、頭蓋骨に霊魂が宿ると考えられ、生前の姿を再現して祀ったもの。また、中国では自然ミイラは発見されていても、「生前の姿を残す」という文化はほとんど存在しない。

日本も高温多湿な気候のうえ、酸性の強い土壌のために人骨は溶ける場合が多いが、江戸時代の遺跡からは自然ミイラが数体発見されているという。日本には仏教の考え方に基づいて行者や僧侶が自らミイラとなる「即身仏」があり、今でも崇拝の対象として大切に保存されている。

環太平洋地域と東アジアでは、それぞれに自然環境と死生観、宗教観が結びついていることが分かる。

関連記事:

ピックアップ

バレンタインに“口福”感じるチョコレートスイーツ。RITUEL CAFE「ショコラ アフタヌーンティーセット」
みんなが“笑顔”になれる【西武池袋本店】バレンタインフェア催事情報2022
おうちスイーツも大充実!ワクワク感が止まらない【大丸東京店】バレンタインフェア情報2022
スターバックスからバレンタイン限定フードが登場。チョコレートを味わい尽くす「チョコレートフルケーキ」など