「瞬間冷却パック」があると、災害時の熱中症対策や病気・ケガの手当などにとても便利です。ホームセンターや100円ショップなどでも購入できますが、肥料や化粧品に使われている「尿素」と「水」があれば、家で作ることもできます。今回は、「瞬間冷却パック」の作り方や効果についてレポートします。
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「化学反応」で冷たくなる
瞬間冷却パック内には「尿素や硝酸アンモニウム」と「水」が別々に入っており、パックを叩くと水が入った袋が破れ、物質同士が混ざって「吸熱反応」が起こります。吸熱反応が起こると、周囲の熱を吸収して、水の温度を急速に下げます。こういった化学反応を活用する商品は「使い捨てカイロ」をはじめ、さまざまあります。
作り方は?
今回は川崎市のHPに記載されている作り方を参考にしました。
【材料】
・尿素…40g
・水…40cc
・薄手のポリ袋(縦30cm×横20cm)…1枚
・チャック付き厚手の袋(縦17cm×横11cm)…1枚
・プラカップなどの容器…1個
・テープ
・はさみ
・計量器
・計量カップ
【作り方】
① プラカップなどの容器を使って尿素を40gはかり、チャック付き袋に入れます。
② 薄手のビニール袋に水を入れ、空気を抜いて縛り、余分な箇所をはさみで切り取ります。
③ 尿素が入った袋に水袋を入れて、空気を抜きチャックを閉めます。空気を抜かないと袋が破れる場合があります。
④ チャックの部分を折り返し、テープで固定します。
⑤ 完成
【作製時の注意点】
・パックの中身は、決して口に入れないでください。
・皮膚や口に付着した場合は、速やかに水で十分に洗い流しましょう。
・もし目に入った場合は15分以上水で洗い流し、念のため医師に相談してください。
・瞬間冷却パックは、直射日光を避けて涼しい場所に保管してください。
配信: 防災ニッポン