女性が仕事を持ち、歴史上類を見ないほど社会にコミットするようになった現在、「生理はつらくて痛いのが当たり前」を放置しておくわけにはいかない、といわれるようになってきました。そこで今回は、生理痛への適切な対処法をお伝えします。
生理痛がもたらす膨大な経済損失
重い生理痛や過剰に多い経血量など、生理にまつわるつらい症状による社会的経済損失は、年間6,800億円超とする調査結果があります(※)。これはたいへんな数字ですね……。この調査結果の内訳の中には、通院やピルの処方など医療面での負担もありますが、仕事に支障をきたすほど生理痛がつらいため、労働力がダウンするというのが最も大きな部分を占めています。
また、女性の約7割が「痛い、つらい」を自覚しているという調査報告もありますから、この割合を減らしていくことは社会の課題でもあります。
※2011年 バイエル薬品株式会社 「日本人女性における月経随伴症状に起因する日常生活への負担と社会経済的負担に関する研究結果」より
つらい生理痛は婦人科を受診しよう
一方で、生理がつらくて婦人科を受診するのは、全体の2割程度といわれています。近年は種々の鎮痛剤が市販されていて手軽に購入できますし、それでラクになるのなら問題ないでしょう。しかし、その裏に病気が隠れている可能性も考えると、医師に相談しておいて悪いことはひとつもないと分かります。
配信: カラダのキモチ