4歳の双子女子と1歳の双子男女、ダブル双子育児に夫婦で奮闘!「めっちゃわかる!」と互いがいちばんの理解者に【双子育児体験談】

4歳の双子女子と1歳の双子男女、ダブル双子育児に夫婦で奮闘!「めっちゃわかる!」と互いがいちばんの理解者に【双子育児体験談】

愛媛県で幼稚園年中の女の子の双子(4歳)と保育園に通う男女の双子(1歳)を育てているみやこさん(32歳・フリーデザイナー)と夫の涼平さん(33歳・会社員)。みやこさんはYouTubeチャンネル『ちむほげちゃんねる / ダブル双子』で、ダブル双子育児の様子を発信しています。2年ほど前にみやこさんの2回目の妊娠が双子だとわかったとき、涼平さんは育休を取ることにしたのだそうです。ダブル双子の育児に夫婦でどのようにかかわってきたのか、みやこさんと涼平さんに話を聞きました。

再びの双子妊娠。判明してすぐ育休取得を決めた

いとちゃん&うたちゃんが3歳だった2021年12月、2回目の妊娠がまさかの双子だと判明。家族たちはみやこさんの体を心配してくれましたが、「産まない選択肢はなかった」というみやこさん。夫婦で4人の子どもを育てるためにどうすればいいか相談した結果、涼平さんが育休を取ることになりました。

「2回目の妊娠も双子だとわかった時点で、子育てに必要なマンパワーのこと、自治体の支援のこと、育休をとった場合の収入のことなど、いろんなことを考えました。計算してみると、当時は育休を取得すると収入が少し減ってしまうこともあり、有休がたまっていたこと、仕事の引き継ぎの兼ね合いなどを考慮して、有給休暇と育休を組み合わせた形にすることに。上司が取り方についていろいろとアドバイスをしてくれ、会社とも密に相談させてもらいました。

下の双子が生まれた翌月の9月から11月までの3カ月間は週3日有休を取って2日は出勤、12月から翌年2月までの3カ月は育休を取り、3月には残った有休で週2日出勤にして、プレ復帰という形を取らせてもらいました。人員が抜ければ同僚たちにも負担になりますが、だれ1人として迷惑そうにすることはなく、みんなが応援してくれました。本当にありがたかった。復帰するときには同僚たちのためにも仕事を頑張りたいと思えました」(涼平さん)

フリーランスデザイナーのみやこさんは個人事業主で育休がないため、産後4カ月から涼平さんが主に家事・育児をすればみやこさんの仕事復帰の時間もでき、家計的にもプラスになると考えたそうです。

「夫が3カ月間育休をとってくれた期間に少しずつ仕事を再開し、家のことを夫に任せて外に作業をしに行くこともできました。その後夫が3月に週2日出勤になり、4月からははるたとももは保育園に入ったため本格復帰。とはいえ、保育園に入った当初は病気もたくさんあってなかなか思うように仕事ができない状況でしたが・・・」(みやこさん)

YouTube動画でダブル双子育児の様子を配信しているみやこさん。日中できなかった仕事や、動画の編集などの作業は子どもたちが寝たあとにしているそうです。

「双子たちはもちろんかわいいし、幸せな瞬間はたくさんありますが、私はずっと子どもとだけ過ごすと無理が出てくるタイプというか・・・ストレスがたまって爆発しそうになってしまうことも。だから、1人で仕事ができる時間はとても貴重。リフレッシュにもなります。その時間があるからこそ、保育園や幼稚園にお迎えに行ったときに子どもたちを『かわいいな』と思える気がします。

YouTubeの配信は、1回目の育児の内容をほとんど記録していなかったので、家族の思い出として残したかったのと、私と同じようにダブル双子を育てる人たちの参考になればいいなという思いがありました。ももとはるたを妊娠した当初に『ダブル双子』と検索してもなかなか情報が出てこなかったんです。私たちの育児記録がだれかの役に立てばいいなと思っています」(みやこさん)

双子育児に主体的にかかわったからこそわかったこと

涼平さんは上の双子、いとちゃん&うたちゃんのときには育休は取得せず、帰宅後や土日に育児にかかわっていたそうです。下の双子、ももちゃん&はるたくんが生まれてからは、涼平さんとみやこさんが一緒に双子の子育てにかかわった期間は有休を使った分も合わせれば約半年。その間、赤ちゃんたちの授乳、おむつ替え、寝かしつけなどのほか、上の双子のお世話、食事の準備などすべての家事・育児を夫婦2人でこなしました。涼平さんは長期間育児にかかわったことで、初めてその大変さが理解できたそうです。

「実際に育児にしっかりかかわってみたら、仕事のほうが楽だと感じるくらいしんどかったです。いちばんのストレスはまったく予定通りにいかないこと。そしてさらに気を抜けば子どもたちの命にかかわるからとても気をつかいます。こういったストレスがあってもリフレッシュする間もないほど忙しく、やり場のないつらさを感じました。仕事であれば頑張った分評価されるけれど、育児はだれも評価してくれないというメンタル的なしんどさもあります。

きっと、1日2日ならだれでもできるでしょう。けれどこれが毎日続くことの大変さは、実際に長期間体験しないとわからないこと。子どもが生まれてからの1年はとくに子育てが大変な時期。このスタートの時期を夫婦で共有することがとても大事だと感じました」(涼平さん)

夫婦で単純に家事や育児を分担するだけでなく、その大変さや楽しさを共有できるようになったことで、精神的なつながりも深まったと感じるのだとか。

「夫は1回目の出産のあとも協力的でしたが、当時は『お手伝い』という感じでした。2回目の産後は、夫婦2人ともが主導権を握れるようになって私のストレスがかなり減ったと思います。体力的なこともそうですが、精神的に、夫がいちばんの理解者になってくれたことがとてもうれしかったです。

1回目の産後は、夫にしんどい気持ちを伝えても『わかるよ』と言われるのが嫌でした。今はお互いに『こういうところがしんどいよね』『めっちゃわかるー』と、話すことができます。同じ温度で理解して共感し合えるから、すごく安心します」(みやこさん)

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