子どもの時間感覚を知ろう!

子どもの時間感覚を知ろう!

第1回 子どもの時間感覚を育てる

子どもは動きがのんびりで、何にでも時間がかかります。また、何かをしている最中に別のことを始めてしまうことも多々あります。「早く起きなさい」「早く食べなさい」「早く宿題しなさい」「早く寝なさい」。子育てをしていると朝から晩まで「早くしなさい」と言い続けなくてはならず、もはや口癖になってしまっている人も多いかもしれません。

しかしこの「早くしなさい」というフレーズ、薄々気付いている方もいるかもしれませんが、子どもの教育上言ってはいけない言葉です。「早くしなさい」だけではなく「片づけなさい」など、あれこれ指示ばかり出していると、何か指示がないと行動できない「指示待ち人間」になってしまう可能性があります。これは非常に困りますよね。

そもそも、「早くしなさい」と子どもを急かしたところであまり効果はありません。子どもは「早くしなさい」と言われたところで、何をどう早くすればいいかわからないからです。しかも、毎日同じ小言を言われ続けた子どもは、注意されることに慣れてしまい、そのうち耳から言葉が素通りするようになるでしょう。

しかし、親も子どもも忙しい現代の生活では、子どもに時間通り行動してもらうことも必要です。子どもが幼いうちは、親がタイムキーパーになって行動を促していかない限り、時間通りに動くことは難しいでしょう。しかし、いつまでも親が子どもの時間を管理していていいのでしょうか。言葉遣いやマナーと同様に、時間を管理していく方法(時間マネジメント)を少しずつ教えていかなければなりません。

子どもの時間感覚を知ろう!

そこでまず、子どもの時間感覚を知ることから始めましょう。今は就学前に時計を読める子どももいますが、時計が読めることと時間の感覚があることは全くの別物です。子どもの時間感覚の発達としては、「時刻と時間」について学ぶのが小学2年生であり、時間よりも時刻についての認識が先です。また、「今日」を軸に「昨日」「明日」という前後一日程度の時間の流れがとらえられるようになるのが、小学3年生頃と言われています。つまり、子どもは1カ月、1年先のことは考えないのが普通であり、一日単位でも「今やっておいたほうが後々ラク」「もう疲れるからやめておこう」といった感覚はもはやないのです。子どもは「今」がすべてで、未来のことは全部「明日」、過去のことは数週間前であっても「さっき」「昨日」といった、ものすごく大まかな時間感覚しかないことを理解しておきましょう。

次回からはいよいよ、子どもの時間感覚を育てるトレーニングを紹介していきます。

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高取しづか
高取しづか(たかとりしづか)
二女の母として育児に奮闘するかたわら、子育て消費者問題の記者として活躍。「コミュニケーション能力育成」を使命としてNPO法人JAMネットワークを結成。「子どもの自立」をテーマに、新聞・雑誌・本の執筆や、各地で講演活動を行っている。 主な著書に、子どもが自ら進んで行動するための『子どもが変わる「じぶんルール」の育て方/お片付け・時間・お金 全3巻』(合同出版)『イラスト版気持ちの伝え方』『子どもが本当に待っているお母さんのほめ言葉』(PHP研究所)など多数。HP「幸せになれる子に育てたい」あなたへ 「幸せになれる子」に育てたい あなたへ – 高取しづか(http://www.takatori-shizuka.com/)
二女の母として育児に奮闘するかたわら、子育て消費者問題の記者として活躍。「コミュニケーション能力育成」を使命としてNPO法人JAMネットワークを結成。「子どもの自立」をテーマに、新聞・雑誌・本の執筆や、各地で講演活動を行っている。 主な著書に、子どもが自ら進んで行動するための『子どもが変わる「じぶんルール」の育て方/お片付け・時間・お金 全3巻』(合同出版)『イラスト版気持ちの伝え方』『子どもが本当に待っているお母さんのほめ言葉』(PHP研究所)など多数。HP「幸せになれる子に育てたい」あなたへ 「幸せになれる子」に育てたい あなたへ – 高取しづか(http://www.takatori-shizuka.com/)