空気清浄機を使用しているご家庭のなかには、24時間つけっぱなしにしているケースも少なくないでしょう。そこで心配になるのが、空気清浄機にかかる電気代です。
今回は二つの条件を仮定して、空気清浄機にかかる電気代を計算しました。さらに、空気清浄機のつけっぱなしと、こまめに消すのとでは、どのような違いがあるのかも解説します。
空気清浄機の電気代の求め方
空気清浄機の電気代を求める計算式は、以下のとおりです。
消費電力(キロワット)×使用時間×電気代単価(円/キロワットアワー)
空気清浄機には運転モードがいくつかあり、モードによって、消費電力量が異なります。運転モードの「強」が45.0ワット、「中」が10.0ワット、「静音」が5.0ワットの製品の電気代を計算してみます。
※東京電力エナジーパートナーの電気代単価30円/キロワットアワーを使用
【条件1】
24時間「中」モードで稼働させた場合
10.0(ワット)÷1000=0.01(キロワット)
0.01(キロワット)×24(時間)×30(円)=7.2円
【条件2】
0~6時まで「静音」、6~21時まで「強」、21~0時まで「静音」の場合
※「静音」が計9時間、「強」が15時間
5.0(ワット)÷1000=0.005(キロワット)
0.005(キロワット)×9(時間)×30(円)=1.35円
45.0(ワット)÷1000=0.045(キロワット)
0.045(キロワット)×15(時間)×30(円)=20.25円
1.35(円)+20.25(円)=21.6円
条件1のケースでは、1日あたり7.2円、条件2のケースでは、1日あたり21.6円の電気代がかかります。月に換算すると、条件1が216円、条件2が648円となり、モードによって、電気代には大きな差が生じることが判明しました。
空気清浄機は24時間運転が効果的
空気清浄機は、花粉やホコリを吸い取り、空気をキレイに保つ効果があるため、24時間連続稼働させることがよいとされています。
特に人がいない室内では、空気の流れが発生しないため、床にホコリがたまりやすい状態です。そのため、外出中でも空気清浄機を稼働させることで、空気清浄機としての機能が効果的に発揮されます。ただし、換気中は外気が入ってくるため、一度停止して、換気後に運転を再開するほうがよいようです。
24時間稼働させるとなると「強」の場合は、電気代の負担が大きくなります。そのため、使用状況や場面に応じてモードを変更することで、電気代を安く抑えられるでしょう。
配信: ファイナンシャルフィールド