みんなヤミツキ!? 幸せの粉「ハッピーパウダー」
亀田製菓のハッピーターン紹介ページを見ても、前面に押し出されている「ハッピーパウダー」。ハッピーパウダーがあってこそのハッピーターンとも受け取れるほど。SNS上でも、「エンドレスターンしちゃうよね おそるべしハッピーパウダー」、「ハッピーターン。いつ食べてもハマる」と、ハッピーパウダー中毒にかかる人が続出! しかし実は、ハッピーターン信者は昔から存在していました。
なぜ今、再びハッピーパウダーが話題になっているのかというと、「ハッピーターンの粉を作る方法」として、再現レシピがインターネット上で拡散されているのと、テレビ朝日が2016年11月27日に放送した、『日本国民がガチで投票!お菓子総選挙2016』という番組で、ハッピーターンがまさかの27位という、ハッピーターン信者の予想より、低い順位に留まったことで、ハッピーターン信者の不満や嘆きがSNS上で爆発したからです。
門外不出のレシピのはずが…ハッピーパウダーをほぼ再現!?
「ハッピーターンを製造している亀田製菓の社員ですらハッピーパウダーのレシピを知らない」というSNS上の情報もあるなか、再現レシピは拡散され続け、実際に作った人の評価もかなり高いのです。さぞ、高度な技術を求められるかと思いきや作り方は…
◇材料
・砂糖
・塩
・味の素
◇作り方
1)砂糖と塩を4:1の分量で混ぜて、味の素を少々加える
2)ダマがなくなったら完成!
…え? たったこれだけで本当にあのハッピーパウダーが作れてしまうの? こんな簡単に作れるのなら、実際に作ってみるしかない!
レシピ通り作ってみた結果、砂糖・塩・味の素を混ぜるだけなので、3分もかかりませんでした。見た目は、ただの白い粉。果たしてこの粉は、どれだけ本家ハッピーパウダーの味に近づいているのか。あまりにも簡単に作れたので、若干期待が薄まります。コンビニで手に入った「パウダー250%ハッピーターン」と比べてみると、こんな感じに。味は果たして…。
本家ハッピーパウダーの味に及ばず しかし調味料として使えそう!
まずは上記レシピで作った粉をひとつまみ。砂糖の甘さと塩のしょっぱさが見事に…混ざり合っていませんでした。言葉で表現するなら「甘じょっぱい」ではなく「甘い、しょっぱい、甘い、しょっぱい」の繰り返しという感じ。味の素が、味のアクセントになっていたのでそこは高ポイント。しかし、この粉をハッピーパウダーとは言い難い。
とはいえ、まずくはないのです。むしろ、手軽に作れる調味料として、様々な活躍ができそうなレベル。バターを塗ったトーストに軽く振りかけたり、熱を加えることで味も混ざるはずなので、肉じゃがの隠し味にしたり、卵焼きを作る際に混ぜても良さそう。ですが、今回は比べるものが大きすぎました。
本家ハッピーパウダーは、やはり段違いのおいしさ。まず、パウダーの粒子が細かい! そのためサラサラした舌ざわり。そしてレシピでは超えられなかった「甘いとしょっぱい」のバランスが絶妙。まさに味が融合しているとでも言うのでしょうか。さらにスナックの香ばしさが味の完成度を高めていて、信者が続出するのも納得の味です。
ハッピーパウダーのレシピは企業秘密。近い味は作り出せるかもしれませんが、ハッピーパウダーに並ぶ味を作り出すのは、簡単ではないということが分かりました。しかし、今回紹介したレシピも決しておいしくないものではなく簡単に作れるので、これをベースにオリジナルのハッピーパウダー作りに挑戦しても楽しそうですね!
(文・山本健太郎/考務店)