大人になった娘が理解できない……と悩む母親に、長年親子関係の問題に取り組んできた著者が豊富なカウンセリング体験や自身の体験を元に、母娘関係の問題をやさしく紐解きます! 書籍『娘が理解できません』(岩井俊憲 著/小学館クリエイティブ)では、今、子育て真っ最中のママにも将来良好な母娘関係を築くために役立つヒントが満載です!
今回は「二章 『不幸』な思いグセを持っていませんか?」より一部をお届けします。
自分に価値がないと思う子は親に依存してしまう
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■反抗期は心の成長の証
大人になった子どもとの距離が遠くなった、と感じる親は少なくありません。
でも、それは子どもの立派な成長の証です。
幼いときは親の言いなりだったものの、だんだん大きくなるにつれて、自分の価値観を優先できるようになったということでもあるでしょう。
本当は、ずっと親の影響を一番に受け続け、親の言うことをすべて真に受けてしまうほうが、よくない状態なのです。
■「いい子」ほど、親に依存している場合がある
健全に発達していると、親をだましたり、反発したりするものです。
ところが、親との関係に問題を抱えている人の多くは、思春期に反発しない「いい子」だった、という特徴があります。
そういった子どもの場合、おかしいなと気づくのは成人してからなのです。
恋人を持ったり、家庭を持ったり、子育てを始めてみたりしてから、親の接し方に疑問を持つようになるでしょう。
たとえば、親に交際相手を反対されてお別れすると、後々までしこりが残り、うまくいかなかったのは親のせいだと思うようになるのです。
実際には本人の事情で別れた場合でも、親のせいにしてしまう人もいます。
普段から「自分で決めた」という自覚がないために、簡単に誰かのせいにできてしまうのでしょう。
親が依存的な場合、子どものほうでも依存的になっていることが多いのです。
母と娘のQ&A
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Q 最近、大切なことがあっても、娘から報告してもらえていない気がします。それがとても不安でもあり、腹立たしくもあります…
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配信: マイナビ子育て