10月28日、タカラトミーアーツとHondaとのコラボレーション『赤ちゃんスマイル Honda SOUND SITTER(ホンダ サウンド シッター)』が発売されました。伝説のスポーツカー「Honda NSX」(二代目)のエンジン音が流れる赤ちゃん向けのぬいぐるみです。実は遊ぶ用のおもちゃではなく「車のエンジン音で赤ちゃんが泣き止む」という都市伝説から開発されたおもちゃなのです。今回、新商品の発表会におじゃまして、開発秘話を聞きました!
車のエンジン音が、胎内音の周波数に近いと言う研究結果
『赤ちゃんスマイル Honda SOUND SITTER(ホンダ サウンド シッター)』(希望小売価格8,250円税込み)を再生してみました。「ブゥゥン、ブゥゥン、ブゥゥン」と、リアルなエンジン音そのままです。赤ちゃんのおもちゃなら、明るく楽しい曲を思い浮かべるので、本当にこれで笑顔になる? と半信半疑。
とはいえ夜、泣き止まない赤ちゃんを車に乗せて深夜のドライブで寝かしつける……は、育児の苦労話ではアルアルです。
2018年、都市伝説的なこの話にHondaが着目。「車のエンジン音に秘密があるのではないか」として、サウンドヒーリング協会の協力のもとHondaの約30種のエンジン音を調査したところ、周波数が胎内音に近いことがわかり、中でも伝説のスポーツカー「Honda NSX」(二代目)が最も近いことがわかったのです。
反響は大きく「製品化してほしい」という声が届くも……
Hondaはこの発見の発表とともに特設サイトでエンジン音を視聴できるようにし、NSXのエンジン音が再生されるぬいぐるみ『Honda SOUND SITTER』(非売品)を体感できるイベントを開催すると「赤ちゃんが笑顔になった」という声が続々と届き、大きな反響を呼びました。
とくにぬいぐるみに関しては「是非、製品化して欲しい」という要望があったのですが……。
赤ちゃん向けの玩具には厳しい厳しい安全基準があります。自動車メーカーにそういった玩具をつくるノウハウや知識があるわけがなく、SNSやYouTubeなどで細々と痕跡を残していると、ぬいぐるみなどの玩具を製作するタカラトミーアーツから、「是非とも製品化したい」という声がかかりプロジェクトが始動したのです。
配信: たまひよONLINE