【後編】女性に多いと言われる顎の悩み・・予防やセルフケアについて、いしはた歯科クリニック石幡先生にお伺いしました

【後編】女性に多いと言われる顎の悩み・・予防やセルフケアについて、いしはた歯科クリニック石幡先生にお伺いしました

女性に悩まれる方が多い顎関節症。

あごに違和感や痛みを感じることが多い方にとっては、予防や自分でできるケアも気になるところですよね。

医療法人社団樹伸会いしはた歯科クリニック 院長の石幡一樹先生に顎関節症のセルフケアについてお話を伺いました。

顎関節症のセルフケアの方法

ここからは、ご自宅でできる顎関節症のセルフケアについて紹介します。

すぐに実践に移すのではなく、注意点も含めて正しく理解した後におこないましょう。

1)生活習慣を見直す

顎関節症の原因として、生活習慣が挙げられることは珍しくありません。

片噛みの癖が自覚しているならそれをまずいの一番にやめることです。

片噛みの癖の有無は下あごを左右にずらしてみて動かしやすい側と動かしにくい側があれば動かしやすい側で普段無意識に噛んでいることが分かります。

その他、ブラキシズムやうつ伏せや横寝といった睡眠時の体勢や、頬杖、猫背など起きている時の癖や姿勢も含まれます。

就寝時は仰向けに寝ることと低い枕の使用を心がけ、起きている時は顎関節や筋肉に負担がかかる行動をとっていないか、意識して過ごすことが大切です。

同じ姿勢を長く続けることを避け、時々ストレッチをして心身を休めましょう。

2)咬筋(こうきん)のマッサージをする

咬筋とは、耳たぶから指2~3本分進んだあたりに存在する筋肉のことです。

噛みしめたときに盛り上がるのが特徴です。

マッサージ方法は、咬筋部分に1~2本の指を当てて、少し痛みが出る程度の強さで、円を描くように動かします。

朝晩5~10分ずつおこないましょう。

3)側頭筋のマッサージをする

側頭筋とは、こめかみ部分や耳の上あたりに広範囲に存在する筋肉のことです。

咬筋ほどではありませんが、側頭筋も噛みしめたときに動きを感じることができます。

マッサージ方法は、咬筋の場合と同じように、側頭筋部分に1~2本の指を当てて、少し痛みが出る程度の強さで、円を描くように動かします。こちらも朝晩5~10分ずつおこないましょう。

4)口のストレッチをする

口の周りの筋肉をほぐすためのストレッチです。

やり方は、まず顔と視線を斜め上に向け、その状態で口を大きく開けます。

手で口の両側をすぼめながら、上下に口を大きく開けるとより効果的です。

朝晩5~10回ずつおこないます。

マッサージやストレッチは、筋肉の血流を良くし、あごの緊張を取る効果があります。

入浴中やお風呂上りなど、筋肉が温まっているときに行うとより効果的です。

しかし顎関節の軟骨や靭帯、関節包などが痛む顎関節痛障害ではマッサージやストレッチで組織をさらに傷つけて悪化する原因となる場合もあるため注意が必要です。

必ず医療機関での検査を受けて、マッサージやストレッチが問題ないかを確認した後におこなってください。

5)硬いものを食べない

顎関節や筋肉に痛みがあるときは、硬いものではなく柔らかいものを食べましょう。

理由は、硬いものを食べると、顎関節や筋肉の負担がより大きくなるからです。

おかゆや軟らかめにゆでたそば、うどんやパスタなど、強く噛む必要のない食事がおすすめです。

痛みが引いた後であれば、硬めのものを食べても構いませんが、再発することもあるため頻度は少なめにしましょう。

6)上下の歯を接触させる癖(TCH)を意識する

平常の安静時つまり、口を閉じてリラックスしている状態では、上下の歯列間に1~3mmの隙間があります。

しかし、患者様によっては、上下の歯列を接触させることが癖になっている場合があります。

この癖をTCHといいます。

TCHは顎関節症の原因であることが多く、予防するには歯の接触がないかを意識して過ごす必要があります。

顎関節症はさまざまな要因が絡んで発症するため、再発しやすく、完治が難しいという特徴があります。

普段の生活から、顎に過度な負担をかけないよう心がけることが大切です。

執筆者

石幡一樹先生

いしはた歯科クリニック院長

[経歴]

歯科医師・博士(歯学)

2006年 昭和大学歯学部 卒業

2011年 東京医科歯科大学部分床義歯補綴学分野大学院 博士課程修了

2012年 埼玉県久喜市にていしはた歯科クリニックを開院

2020年 医療法人社団樹伸会を設立

2022年 久喜総合歯科を開院

医療法人社団樹伸会 理事長

日本補綴歯科学会 専門医

日本顎咬合学会 認定医

日本歯周病学会

ITI Member

昭和大学歯学部を卒業後、東京医科歯科大学大学院部分床義歯補綴学分野にて博士課程を修了。

2012年に埼玉県久喜市にて開業、2020年に医療法人化し、2023年現在は本院と分院の2クリニックを運営する。

縁ある人を幸せにする歯医者を信念とし、「患者が生涯しっかり噛める治療」を理念に診療をおこなう。

指導医である父、石幡伸雄より顎関節症の治療法を教わり、短期間で顎の痛みだけでなく、関節雑音も治せる治療法を全国に普及し歯科界に貢献するため、多数の講演活動をおこなっている。

いしはた歯科クリニック 

https://ishihata-dental.com/

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キレイ研究室
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「今よりもっと、これからもずっときれいでいるために。」をコンセプトに、化粧品開発、ヘルスケア、ネイリストなどさまざまなジャンルの専門家が、中立の立場から「キレイ」についてのコラムを発信しています。
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