今回はダニのお話
ダニといえば、ほこりやハウスダストの中で見つかるもの。確かにそうですが、食品の中にも含まれることもあります。食品が温床となってダニが繁殖している場合もあるかもしれません。今回は食品とダニについてのお話です。
おなじみの食材にダニが・・・
ダニは、でんぷんやタンパク質、旨み成分等を含むものに繁殖しやすく、お好み焼き粉、ホットケーキミックスなどの粉もの、煮干し、かつお節、魚粉、干し椎茸、スナック菓子、乾燥ビール酵母、砂糖、ココア、香辛料、そして粉ミルクにも可能性があります。
チリダニ、コナダニがいますが、成長が速く、10日で卵から成虫になる種類もあります。
粉ものは腐らないから、と開封済みで常温保存している方も少なくないかと思いますが、輪ゴムやクリップで止めていても、0.4㎜前後の体長のダニにとって、入り込むことはそれほど難しいことではありません。
知らずのうちに、食品がダニの温床となり繁殖させているかもしれません。
ダニによる食物アレルギー
ダニを含む食品を食べてしまったときには、アレルギー症状が出る場合があります。
ダニによる即時型アレルギーの症状には、呼吸困難など呼吸器系、皮膚の痒みなど、食物アレルギーの症状と共通する点が多くあります。
小麦アレルギーかな?と思ったら、ダニアレルギーでした、ということもありうるかもしれません。
症状が出ないようにするには
ダニは死んでいたとしても、その死がいもアレルゲンになるため、ダニの発生抑制と死がい駆除の両方の対策が必要になります。
ダニはその死がいも含め加熱しても、アレルゲンとしての効力がなくなるわけではないため、加熱調理をすれば大丈夫ということではありません。
ですが、低温環境ではダニの活動は鈍化し、低湿度では死滅します。
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