「強烈な悪臭」の乗客に悩む女性タクシー運転手、"ファブリーズ連射"でも臭いとれず…それでも「乗車拒否」しないワケ

「強烈な悪臭」の乗客に悩む女性タクシー運転手、"ファブリーズ連射"でも臭いとれず…それでも「乗車拒否」しないワケ

●「タクシードライバーは誇りを持っています」

——それでも「乗車拒否をしない」との考えを示した理由は?

今回のお客様も該当しますが、乗車を拒否したところで、ローカル駅の仲間の誰かがお乗せすることは容易に想像できます。

そのローカル駅では、このお客様の臭いの件は、ドライバー間で周知の事実です。

乗車を拒絶することは簡単ですが、もしもこの駅のドライバー全員が乗車を拒否したら、このお客様はどうやって帰るのでしょうか。

駅からバスも出ていますが、ご本人のご自宅はバス停からかなり距離があるので、バスという移動手段は選びにくいのだと思います。

タクシードライバーは、公共交通機関としての使命に誇りを持ち、他人への配慮を持って仕事をしています。だから、一筋縄に「臭いから乗せない」とはいかないのです。

●国交省の見解も「ひどい臭いのする客は乗車拒否できる」

道路運送法13条では、タクシー(一般旅客自動車運送事業者)は、原則として「運送の引受けを拒絶してはならない」とされており、乗車拒否には100万円以下の罰金が定められているが、例外的に乗車拒否が許されるケースもある。

たとえば、国土交通省令(旅客自動車運送事業運輸規則)で定める「正当な事由」があるとき(同13条6号)とされ、その中には「泥酔した者又は不潔な服装をした者等であつて、他の旅客の迷惑となるおそれのある者」という規定が含まれてる。

国土交通省も、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、臭いのひどい乗客については「不潔な服装をした者等」に該当し、乗車拒否できるという見解を示した。

さちゃたくさんが指摘するように「他人への臭いの配慮や努力を怠って」いる人には、”タクシーに乗る資格がない”のかもしれない。

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「専門家を、もっと身近に」を掲げる弁護士ドットコムのニュースメディア。時事的な問題の報道のほか、男女トラブル、離婚、仕事、暮らしのトラブルについてわかりやすい弁護士による解説を掲載しています。
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