イライラ、不眠、急激な体重増加、疲れ、精力減退…。夫の気になるその症状、男性更年期障害かも?!

イライラ、不眠、急激な体重増加、疲れ、精力減退…。夫の気になるその症状、男性更年期障害かも?!

夫の気になる体調について「たまひよ」アプリユーザーにアンケート調査。みんなから出てきた気になる症状、実は“男性更年期障害”ということもあるのだそう。
そこで男性更年期障害について、順天堂大学医学部附属浦安病院泌尿器科教授であり、男性専門のDクリニックで治療する辻村晃先生に聞きました。

ちょっと心配?! 夫の気になる体調とは…

まず、みんなが気になっている「夫の体調」について聞いてみました。

■おなかがふくらんできた!
「私が妊娠してから、同じペースで同じようにおなかがふくらんでいる…」(さこまる)

■睡眠が浅い
「睡眠が浅くすぐ起きるところが心配です。子どもが夜泣き出すと、私より先に飛び起きます。私が夜トイレに行く気配でも起きるので、そーっと忍び足でトイレに行っています」
(うきたろ)

■10kg太った
「付き合っていた頃と比べて10kg以上体重が増えてしまい、健康面を心配していますが、当の本人はあま気にしていない様子。デスクワークなのでもう少し運動してほしい!」(美月)

■気にしなくなったこと
「体型(太った)、肌荒れ、おしゃれに気を使わなくなったことが気になります」(まい)

■疲れて寝てばかり
「夕食後、歯磨きもせず、お風呂にも入らずそのまま寝ることです。声をかけても眠いと言い、寝ています」(ラッキー)

■イライラ
「イライラしていて、疲れている様子です」(バッタ)

■不足だらけで心配
「睡眠不足、運動不足、塩分や脂質の多い食事が好き、疲れやすいことが心配」(アン)

■かなりの体重増
「かなり太ったので、見た目だけでなく健康面でも心配。肥満の影響かな…?と思われる咳喘息や腰痛もあるので、何か大病につながる前に治してほしい…」(たぴ)

■あだ名はベイマックス
「なかなか炭酸の飲み物もやめてくれず、お腹がどんどん大きくなり妊娠何か月?とお互いに言ってます!あだ名はベイマックス!」(ちびむー)

■子育ての疲れ?
「子育てに慣れていないからなのか、イライラが増えた気がします」(リリック)

■すぐに疲れてしまう…
「体力がなくすぐ疲れてしまうのと、腰や足首などを痛めやすく、歳を重ねるほど心配。また、肌が荒れている気がして、気になります」(ぴょこたん)

■精力減退
「付き合っている頃はセックスに積極的だったのに、結婚(特に妊娠)してからは夫から誘ってくれることがなくなりました。誘っても断られることも増えました」(まっちゃん)

見過ごされがちな男性更年期障害症状。30代、40代男性も要注意!

イライラや肥満、睡眠が浅いなどの皆さんのエピソードは、男性更年期障害の可能性があるのだそう。ここでは、男性更年期障害に詳しい辻村晃先生にお話を聞きました。

「女性特有の症状と思われがちな更年期障害ですが、広く知られていないだけで男性にも更年期障害はあります。

男性更年期障害は正式にはLOH症候群と呼ばれていて、2000年初め頃から注目されるようになった病気です。女性は50歳前後に更年期障害を発症しますが、男性の場合、加齢だけでなく、過度なストレスや環境の変化などの影響で男性ホルモンであるテストステロンが減少すると30代、40代でも症状が現れることは珍しくありません。

テストステロンは、筋肉や骨を強くするだけでなく、血液を作ったり、内臓脂肪を減少させたりするなど人間の健康を保つための重要な役割を担っているので、減少するとさまざまな症状が現れます。主な症状は、疲れがとれない、やる気がでない、性欲の減退です。これらの症状に加えて、憂うつな気分(うつ症状)、イライラ、動悸、ほてり、多汗、眠りが浅い、記憶力や集中力の低下などです。

体験談にありますが、イライラやパートナーが急激に太った、疲れているといった場合、テストステロンが減少したことが考えられます。必ずしも男性更年期障害だけが原因というわけではありませんが、この病気の症状に該当するので注意が必要です。こうした症状は、本人よりもパートナーや家族のほうが気づくことが多いようです。

男性更年期障害の治療法は、ホルモン補充療法で、注射もしくは、塗り薬を処方します。ほとんどの場合、ホルモン補充療法で症状は改善します。生活面ではバランスの取れた食生活や、適度な運動を心がけましょう。スポーツや趣味など好きなことに熱中している時はテストステロンが分泌されると言われているので、休日は好きなことに熱中する時間を作ることも大切です。

30代、40代は、症状が出ていても疲れているだけと病気を放置しがちですが、男性更年期障害になると骨密度の減少や、動脈硬化が進むというデータがあります。若くして骨が折れやすくなる骨粗鬆症のほか、動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳卒中など大きな病気を引き起こすリスクも高まります。

気になる症状がある人は、男性更年期障害のセルフチェックで調べましょう。1つでも該当する項目がある場合は、早めに専門の医療機関を受診することをおすすめします」(辻村晃先生)

男性更年期障害は、仕事が忙しいと見過ごされしまいがちな症状ばかりです。本人が気づかないことが多いようなので、気になる症状がある場合は、パートナーや家族から病院での検査をすすめることも大事なのかもしれません。
(取材・文/メディア・ビュー 酒井範子)

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