思いもよらない妊娠は喜びと同時に驚きや戸惑いも多いのでは? 誰もが迷わず産む選択ができればよいけれど、すべてがそうではないのも事実。私が”子どもを出産する”と決意するまでのエピソードをご紹介します。
思いがけず、妊娠が判明!
それは突然のできごとでした。まだ彼と付き合い始めて1年も経過していなかったときのことです。生理が来ず、妊娠検査薬で調べて妊娠がわかりました。
突然のことで驚きを隠せませんでしたが、子どもが欲しかった私にとってはとてもうれしく、子どもができたと伝えれば、彼も産んでいいと言ってくれるだろう、と思っていました。ところが……彼は、「結婚はしてもいいけど子どもはおろしてほしい」と言ってきたのです。
ショック! 子どもをおろしてほしいだなんて…
なぜ彼がそんなこと言うのかまったく理解できませんでしたが、本当に妊娠しているのか? 何かの間違いかもしれないと思い、病院へ。エコーを見せてもらって、私は本当に妊娠しているんだ、と実感したのを覚えています。
彼が産むことに反対していたのは経済的な問題ではなく、2人の時間が減ってしまう、子どもに奥さんをとられてしまうという理由からでした。男の人は命よりも自分を優先するんだということがとても悲しかったです。中絶の話を病院で聞いて、彼の前では、話を合わせたように中絶する方向で話していました。
でも、心の中では絶対的に産みたいという希望が捨てられませんでした。せっかく宿った命を捨てることがどれほどつらいか、命を粗末にするなんて、そんなこと私にはできない、と思いました。そのときが一番つらかったです。
配信: ベビーカレンダー(パパママ)