長野県安曇野市が、完結50周年の長編大河小説『安曇野』復刊に向けクラファン実施

長野県安曇野市は、クラウドファンディングで、筑摩書房が発行する長編大河小説『安曇野』の復刊に取り組む。

『安曇野』について

『安曇野』は、当時の長野県南安曇郡三田村(現・長野県安曇野市堀金)出身の小説家・編集者、臼井吉見さんの作品。

1964~73年に雑誌で連載され、1974年5月30日に筑摩書房より第5部の発刊をもって約10年をかけて完結した作品だ。1974年の第10回谷崎潤一郎賞を受賞している。

主な登場人物は、安曇野から上京して新宿でパン屋「中村屋」を創業した相馬愛蔵・黒光夫妻や、近代彫刻の先駆者である荻原碌山などで、実在の登場人物が2,000人以上登場する。明治から昭和における近代日本の実情や、さまざまな人物を知ることができる貴重な小説となっている。

しかし、現在は絶版となっているため、気軽に読むことができない。そこで、完結50周年の節目に、地域や全国の人たちから支援を受け、「地域の宝」である『安曇野』の復刊を目指すこととなった。

クラウドファンディングの詳細

『安曇野』復刊のためのクラウドファンディングの実施期間は、5月30日(木)10:00~8月27日(火)23:59。目標金額は100万円。

個人は、ふるさとチョイスガバメントクラウドファンディングの専用ページと、市公式ホームページの申込書から寄付をすることができる。ふるさとチョイスガバメントクラウドファンディングの専用ページは、5月30日(木)から閲覧が可能となる。

企業・団体は、市公式ホームページの申込書から指定寄付や企業版ふるさと納税を活用して寄付しよう。

関連記事: