【福岡県】岡垣町の地下水を詰め込んだペットボトル「岡垣のおいしい水」を2,400本製造!

福岡県岡垣町では、水のおいしさや水を通した豊かな暮らしを広めるため「岡垣のおいしい水」というブランドで地下水のペットボトルを2,400本製造した。

このペットボトルは非売品で、移住検討者やさまざまなイベントなどで配布する予定だという。

日本では珍しい硬質の水

豊かな山々と大地に降り注いだ雨は、地下深くに浸み込み、さまざまな地層などの自然のろ過を経て、ミネラル分を蓄えた口あたりの良いおいしい地下水に生まれ変わる。

100年以上前の雨から生まれた岡垣町の地下水は、日本では珍しくカルシウムやマグネシウムをたっぷりと含んだ硬水で、ヨーロッパに多い水質だ。

岡垣町では、この良質な水を未来に引き継ぐ取り組みとして、小学校では「水辺の環境学習」として、子どもたちに自然環境や水の素晴らしさを伝える教育に力を入れている。この学習では、町を流れる川や海に住んでいる生き物を調査し、水の水質や、その環境が育む生き物たちについて学んでいく。社会見学では浄水場を訪れ、きれいな水が岡垣町の生活にもたらす恵みについて、身近に感じながら学んでいる。

また、良質な水を未来に向かって守り続けるため「地下水の保全に関する条例」を制定。町と企業と住民、地下水に関わる全ての人で、この豊かな資源を守っていくことを目指している。

自然豊かで海と山に囲まれた「岡垣町」

岡垣町は福岡市と北九州市からのアクセスが良く、自然が豊かで海と山に囲まれた場所に位置する。

自然は四季折々の表情を見せ、澄んだ空気と肥沃な大地、清らかでおいしい水はさまざまなフルーツや農産物を育み、豊かな自然の象徴である三里松原の海岸にはアカウミガメが産卵に訪れることもあるそう。

孔大寺山をはじめとする山々が豊富な地下水を生み出しており、町の水道水の約85%はこの地下水で賄われている。また、地下水の温度が安定しているため、夏には冷たい水を楽しむことができる。

関連記事: