摂津市薬剤師会とharmoは、摂津市民の健康維持・増進のためのインフラ整備に関する協定を2月14日(水)に締結。この協定に基づき「健康があつまる街、摂津」を目指して、市民向けに電子版お薬手帳を基盤としたPHRサービス「harmo(ハルモ)」の普及を進めるとともに、摂津市薬剤師会加盟薬局へ「薬局向けharmoシステム」の導入率100%に向けて、5月よりシステムの導入を本格始動した。
協定締結の背景
摂津市薬剤師会では、摂津市の薬局が病気の診療・治療だけではなく、その前後にあたる未病・予防領域、介護、生活の質の向上に関する情報を提供できる場として、これまでの薬局にはないトータルヘルスケアの窓口となり、市民の健康維持・増進に取り組んできた。
また摂津市は、国立循環器病研究センターや医薬基盤・国立健康・栄養研究所が中心となる北大阪健康医療都市を展開しており、この地に集積してきた企業・団体が協働することで、医療や健康分野のイノベーションを推進している。
一方、harmoは、日本でいちはやく電子版お薬手帳を開発し、地域の薬剤師会と協業したPHRの実践による住民の健康価値向上に強みを持つ企業だ。
これまでも神奈川県川崎市、兵庫県神戸市、滋賀県、大阪府豊中市、埼玉県さいたま市の薬剤師会と連携した取り組みを進めてきた。
摂津市薬剤師会とharmoの協定は、摂津市薬剤師会の取り組みをより効率的に推進するため、harmoの地域単位でのPHR普及の知見を活かし、デジタル技術によって健康管理における社会インフラを整備するために、締結することとなった。
今後の取り組み予定と目標
摂津市薬剤師会とharmoの提携により、今後は、摂津市薬剤師会加盟薬局へ「薬局向けharmoのシステム」の導入率100%を目指した取り組みが行われる。
また、地域の薬剤師と協力し、市民と薬局のコミュニケーションツールとして「harmo」を活用することで、市民の健康管理のデジタル化が推進される。
市民向けには、「harmo」の利用者の目標値を摂津市の人口の34%とし、達成に向け地域全体での健康施策が予定されている。そして、アプリの活用によって、特定健診の受診勧奨などの予防、医療、介護などの地域施策が実施される。
これらの取り組みにより、市民一人ひとりに寄り添ったインフラとして、「健康があつまる街、摂津」を目指していくという。
配信: STRAIGHT PRESS