ママが一人で抱え込まないために大切なこと
では「わが家は毎日どんなタイムスケジュールで行こうか?」と考えるとき、夫婦でいえば女性の方が仕事や都合を調整することがまだまだ多いのが現状。
「子どもが小学生になってからやっぱり時短に変えました、とか。そしてパートナーに対して、私がこんなに働き方を調整しているのに!とストレスを抱えている人も多いですよね。そうならないためにも、ママ側だけでやろうとしないことが大切です」。
各家庭でスタイルはさまざまですが、ママだけで頑張らないポイントとして
- 夫婦が共同体という意識で協力し合うこと
- 双方の勤め先に働き方の相談をすること
- ご近所やファミリーサポートなどに上手に頼ること
- 子どもにも「相談」してみること
この4点がポイントなのだそう。
「夫婦のお互いの職場にフレックス制度はないのかを改めて確認したり、朝の15分でも30分でも出勤時間をずらせないか相談してみたら、意外と同僚からも同じ声が上がったりして、その声が束になっていくと会社の方も制度を変えてくれるかもしれない。それが2人とも難しくても、子どもと相談してみたら、『じゃあ僕が鍵を閉めていくよ!』となるかもしれない。ご近所に相談してみたら、 “朝、○○君が来てくれた方が、ウチの子もせかさなくても登校してくれるから玄関で少し待ってみる?”なんて話になるかもしれないですよね」。
そのほか送迎などをフォローしてくれるファミリーサポートを上手に活用する方法も、本書では具体的に紹介されています。
「力いっぱいの手料理なんかも、自分で料理をすることでリフレッシュできるなら話は別ですが、私がどうにかしなきゃいけない!と思い込まないこと。まずは選べる選択肢を広げてほしい」と高祖さんはいいます。
夫婦は共同体!協力し合おう
中間反抗期の前に「戦力外」にならないために
「小学1年生の壁」の次にやってくるターニングポイントとして「小学4年生の壁」があるといわれています。これは学童の受け入れが小学3年生までのケースが多いため。
また、小学校3年生〜4年生は、本格的な思春期を前に迎える中間反抗期ともいわれます。1年生の頃に比べると4年生にもなればできることは増えるものの、子どもが反抗的で相談がスムーズに進まなかったり、子ども自身が人間関係に悩んだりすることも増えてくるタイミングでもあります。
「この時期に少しでも子どもと円滑なコミュニケーションを取りたいと考えるなら、早い段階で子どもとの時間を確保してほしい」と高祖さんはいいます。
「長時間労働で子どもとあまり話す時間がない人は少なくないですが、子どもからしてみれば、自分が家にいる時間にいつもいないわけですから、自分に興味がないと感じるわけですよね。すると諦める子もいるし、わざと反抗的なことをする子もいる。そうなると子どもにとって“戦力外の人”になってしまうんですよ」。
子どもが相談したいと思う相手とは「自分を受け止めてくれる人」だと高祖さん。
「パパママに限らず、せっかく話をする貴重なタイミングがあったとしても、まず話を受け止めずに“お前が悪いからだろう”なんて返したら、もう絶対相談なんてしません。心のシャッターを下ろしますよね。向き合う時間が取れないままにしてしまうと、反抗期を迎える頃には子どもにとって “戦力外”の存在になってしまうんです」。
「一緒にいる時間が長ければ良いというわけではないですが、日々、子どもの“話を聞く”時間を設けることが大切。家に居場所がないと感じた子どもは外に居場所を求めてしまいます。内容によっては近所のおじさんおばさんでもいいけれど、一番大事なことを相談できる存在が家族であってほしい」と高祖さんは言葉を強めます。
行きしぶりや不登校など、子どもが直面するかもしれない悩みに対応するヒントも
配信: ぎゅってWeb
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