【獣医師コラム】娘猫の身代わりに『自ら捕獲器に入った母猫』の話

【獣医師コラム】娘猫の身代わりに『自ら捕獲器に入った母猫』の話

外で暮らす猫のなかには数%、人になつかずに暮らしている猫がいます。今回は以前野良猫の避妊活動を行う地域猫活動・TNR活動に参加した際に出会った、『娘猫の身代わりに自ら捕獲器に入った母猫』の話を紹介します。

娘猫の身代わりに『自ら捕獲器に入った母猫』の話

外で暮らす猫のなかには数%、人になつかずに暮らしている猫がいます。そういう猫は、捕獲器は罠だと知っており、近づくことすらしません。

そんな捕獲が不可能だった猫が自ら捕獲器に入ったのです。一体何が起こったのか。それは実際に起こった出来事です。

母猫との出会い

人になついて可愛がられるのが猫なのですが、なかには人になつかないで、自由に暮らしている猫もいます。

その猫がやってきたのは夏の終わり頃。生後5ヶ月齢ほど若い猫で、餌もあって居心地が良かったのでしょう、直ぐに地域に馴染みました。

外で暮らしているので、早々に避妊手術を済ませる必要があって、捕獲器を仕掛けたものの、全く近づく気配はありませんでした。

野生の勘で警戒しているためか、捕獲不可能な猫だったのです。

関連記事: