3つのポイント
では、実際に、おばあちゃんにどう伝えればいいでしょうか。
1.食べられる食材を伝える
赤ちゃんには、食べられるようになる月齢があるということを伝えましょう。具体的に、実際に赤ちゃんがお家でよく食べている食材を伝えるといいと思います。ママが大切にしている離乳食ルールがあれば、それも伝えましょう。たとえばわが家は「味付けはほんの少しだけ」「揚げ物は与えない」ということを伝えていましたよ。
2.調理方法の段階を伝える
離乳食には、調理方法の段階があることを伝えましょう。
・初期は裏ごし
・中期はみじん切り
・後期は5mm
・完了期は1cm
ママにとって、常識のことかもしれませんが、おばあちゃんにとっては知らないことかもしれません。もし、おばあちゃんが離乳食を作ってくれるのであれば、「今は中期なので、食材はみじん切りくらいの大きさで、とってもやわらかく煮ています」ということを伝えましょう。
おやつについて伝える
「知らない間に、大人のおやつを与えられた」なんて話、よく聞きます。実際、私も保育士になって、保育の現場に立つまでは「赤ちゃんにとって、よりよいおやつ」なんて考えたことありませんでした。姪っ子には大人のおやつを与えていたかもしれない……と、今になって反省です。
大切なことなので話してみよう
「孫の笑顔が見たい。おいしそうに食べる顔が見たい」というおばあちゃんの気持ちを大切にしながら、「お母さん、ありがとうございます。でも、実はまだそのお菓子、赤ちゃんは食べられないんです」「こんな、赤ちゃん用のおやつがあるんですよ」とか「おにぎり作っていいですか?」なんて話題を出してみましょう。孫のことですから、おばあちゃんもきっと「そうなのね」と聞いてくれるはず!!
人がよかれとしてしてくれることを「待って。それはちょっと……」と言うことは、とても勇気のいることですよね。でも、もし、その食材が初めて食べるもので、赤ちゃんに何かあったとしたら?ママもおばあちゃんも悲しくなります。大切なことはしっかり伝えられるといいですね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。
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