【今夜読みたい漫画】記憶を消してでも「もう一度読みたい」を叶えるアプリが開発… でも夢のようなアプリには副作用があった!【作者に聞いた】

【今夜読みたい漫画】記憶を消してでも「もう一度読みたい」を叶えるアプリが開発… でも夢のようなアプリには副作用があった!【作者に聞いた】

素晴らしい作品に出合ったとき、最初の感動や衝撃をもう一度味わいたくて「記憶を消したい!」と思ったことはないだろうか。それは一見夢の技術のようにも思えるが、想定外の副作用もあるもので……。タカノンノ(@takanonnotakano)さんのオリジナル漫画「記憶を消して読みたい漫画」は、X(旧Twitter)上で公開されるや否や「本当に好きな話」「考えさせられるおもしろい作品」と、読者からさまざまな反響が寄せられている作品だ。そんな同作の舞台裏を、作者のタカノンノさんに取材した。

■「記憶を消す」最初の感動や衝撃をもう一度味わえる漫画アプリ

本作に登場する漫画家の「森メイ」は、「もう一度初見時の感動や興奮を味わいたい」という願望を叶えるアプリの存在を友人から教えてもらい、「ウサンくさい…」と疑っていた。しかし、試してみると、本当に先週読んだばかりの漫画の記憶を完全に喪失し、最初の感動や衝撃をもう一度味合うことができたのだ。

アプリの開発者は、中高時代、一緒に漫画家を目指していた友人「江波」だった。江波が開発したアプリは爆発的に普及し、社会的な影響を与えるようになる――、とストーリは続いていく。

「記憶を消して読みたい漫画」というテーマは非常に魅力的で、読者の心を強く惹きつけている。初めて読んだときの感動や興奮を再び体験できるという発想は、多くの人が共感できるだろう。

本作のアイデアが生まれたきっかけについて作者のタカノンノさんは、「面白い作品を鑑賞した人がしばしば『記憶をリセットしてもう一度初めから楽しみたい』と話すのを耳にし、『もし本当に記憶を消せたらどうなるんだろう』と担当編集者と雑談したことがきっかけで生まれた」と作者は語る。

漫画の主人公となる女性2人の間に、「お互いに引き合っている一方で、嫉妬心も抱いている」という複雑な関係性や「少し間の抜けた雰囲気が漂っている」ところも見どころだ。

取材協力:タカノンノ / くらげバンチ(新潮社)

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