3、モラハラされた場合の7つの対処法を知ろう
ここからはいよいよ、夫・妻のモラハラに悩むみなさんが押さえておくべき対処法について、詳しくご紹介していきます。
なお、パートナーからのモラハラが原因で、自分が浮気をしてしまう……というケースも少なからず存在します。
万が一、浮気が原因でパートナーから離婚を切り出されてしまうと、こちらも不利になってしまう可能性が高くなるでしょう。
モラハラを防止することは難しいため、こちらからパートナーのモラハラへの対処法をしっかり押さえておきましょう。
(1)モラハラであることを指摘する
モラハラへの対処は、まずモラハラをしている本人にその自覚を持ってもらうことから始まります。
モラハラの加害者の中には、自分の言動がモラハラであることに気付いていない人も多く、場合によっては自分が相手を傷付けていることにすら無自覚なケースも。
「もうこんな状況には耐えられない!」「モラハラをやめてほしい」と思うなら、その気持ちをそのまま相手に伝えましょう。
伝える上で大切なポイントは次の3つで、面と向かって話すのが難しい場合にはメールや手紙などでも構いません。
あなたの言動はモラハラである、とハッキリ伝える
モラハラによって自分がどんな気持ちになったか、どんなふうに傷付いたかを具体的に伝える
今後そういったモラハラはやめてほしいと伝える
(2)自分に非がない場合は謝らない
モラハラから逃れたいあまり、相手が自分を責めるような言動を始めたらすぐに謝って済ませている人も多いかもしれませんが、実はこれは逆効果。
みなさんが謝っても、モラハラ夫・モラハラ妻は「やっぱり自分が正しかったんだ!」という思いを再確認するだけで、「何があっても正しいのは自分なのだから」とさらに態度が頑なになります。
相手の言い分が理不尽なときには絶対に謝らず、モラハラに屈しない姿勢を見せましょう。
(3)まともに相手にし過ぎない
夫や妻がモラハラに走ってしまうのは、「自分にきちんと注目してほしい」「自分を価値ある人間だと認めてほしい」という気持ちの表れでもあります。
真面目な人間は、相手からの八つ当たりともとれるモラハラ発言に対しても「自分にも悪いところがある」「もっと相手の期待に応えられるようにならなければ」と、真剣に捉えてしまいます。
しかしこれではモラハラは加速するばかりです。
もしモラハラが一切相手にされず、適当に流されて終わってしまうのであれば、本人の中でも「モラハラでは相手に気持ちをアピールすることができない」ということになり、もっと別の手段を考えるようになるでしょう。
つまり、流せるのであれば暴言もすべて受け流し、これといった反応を見せることなく無視するのも効果的な対処法のひとつなのです。
(4)毅然と言い返す
無視することによってモラハラ行為がエスカレートしてしまう場合は、毅然と対応することで「そんなこと(モラハラ)をしても私は・俺はあなたの思い通りにはならない」ということを伝えるのもひとつの方法です。
特にモラハラで優越感を得たい=本当は劣等感に怯えているタイプのモラハラ夫・モラハラ妻の場合、相手から強気の態度で言い返されるとすぐに大人しくなるケースがあります。
客観的に見ておかしな言い分や、筋の通らないところを具体的に指摘し、相手のモラハラがおさまったところで「本当は何が不満なの?」「何か悩んでいることがあるんじゃないの?」と、相手の気持ちに歩み寄る言葉をかけてあげましょう。
(5)周りに助けを求める
自分1人で対処するのが難しいと感じるときには、積極的に周りを頼りましょう。
モラハラ妻やモラハラ夫は、外では理想的な妻・夫を演じているので、なかなか相談しにくいこともあるかもしれませんが、だからこそ「本当は違う…」と悩みを打ち明け、1人でも多くの味方を確保しておくことが大切です。
(6)別居する
モラハラ行為が毎日のように繰り返されるときには、精神的にも良くありません。憂鬱な状態が続いたり体調が悪いといった症状が続いたりするでしょう。
モラハラするパートナーと離れるために、思い切って別居に踏み切ってみるのも良いでしょう。
離れて暮らせば物理的にモラハラから距離を置くことができ、みなさん自身も冷静な自分を取り戻すことができますし、相手に対しても「今のあなたとは一緒にいることができない」という何よりのメッセージになります。
(7)モラハラの証拠を集めておく
モラハラが原因の離婚も視野に入れているなら、実際に夫・妻がモラハラを行っている証拠を集めておくことが必要不可欠です。
その際は暴言の録音やメールの文面が何よりの動かぬ証拠となりますので、残しておきましょう。
ちなみに、相手に無断で録音をすることはいけないことなのでは?という疑問があるかもしれません。
具体的には「プライバシーの侵害では?」ということです。
この点、まず、似て非なる「盗聴」を考えてみます。 盗聴とは、会話当事者以外の第三者が、その会話を無断で録音することです。
親密な間柄における秘密の会話を第三者が盗聴するケース等、「誰にも知られたくなかった会話=プライバシー」を侵害したとして、プライバシーの侵害であることがわかると思います。
一方、録音者が会話の当事者である無断録音ではちょっと違ってきます。
発言者は相手に対し自ら「発言」(発信)しており(自らプライバシーを相手に公開している)、相手がその内容を単純に録音することについては、無断であろうとプライバシーを侵害しているとは言えません。
問題となるのは、その録音内容を、第三者に公開する等として悪用する行為です。
今回のようなハラスメントの証拠としての録音であれば、第三者に公開すると言っても、弁護士に公開するか、裁判での証拠提出として提出することであり、これらは録音の悪用ではありません。そのため、ハラスメントの証拠としての無断録音は、それが即いけないこと、とはなりません。
モラハラの原因に関するQ&A
Q1.モラハラの原因とは?
自分に自信がない
親のモラハラを目にして育った
自分も親からモラハラを受けていた など
Q2.モラハラをする心理は?
モラハラをしてしまう心理は下記のものが考えられています
実は相手を恐れている
本音では甘えたいと思っている
自分への愛情を試している
Q3.モラハラの対処方法は?
モラハラであることを指摘する
自分に非がない場合は謝らない
まともに相手にし過ぎない など”
配信: LEGAL MALL