A美さんは交際中のB太郎が、避妊に非協力的なことに不満を抱いていました。あるとき行為中にB太郎が避妊に失敗して、その後妊娠してしまいます。これを機に2人は入籍。A美さんはつわりに苦しめられながらも、その後無事に出産しました。しかし産後もすぐに行為に及ぼうとするB太郎に悩まされることになります。産後1カ月が経ち、ゴムをつけて行為に及びますが、痛みを感じたA美さん。行為を拒否されたB太郎は飲み代や娘の育児費用だと嘘をついてお金をもらい、隠れて風俗通いをしていました。義姉とA美さんに問い詰められたB太郎は謝罪。B太郎はその後もゴムをつけることを渋り続けます。ゴムなしで性欲は満たしたいけど、子どもはいらないと身勝手な発言をして、A美さんに経口避妊薬を飲むようすすめてきました。
B太郎の身勝手な言動にモヤモヤしながらも、A美さんは自分の体を守るために産院へ相談することにします。
話を聞いた先生は…




















※女性の不妊手術(避妊手術)は、手術によって卵管を糸で結んで塞ぐ、あるいは切断するもの。

ゴムの装着拒否は性的DVになると説明されたA美さん。
先生によると、A美さんのようにDVを受けていると気づかないケースは多いようです。
避妊は女性の権利であり、B太郎にも性的DVについて知ってもらう必要があると話す先生。A美さんはつわりがつらかったため、2人目は考えていないことも伝えました。
すると先生は、経口避妊薬を毎日飲むよりも子宮内に避妊具を挿入するか、不妊手術をしたほうが良いとすすめてくれたのでした。
B太郎の言動が性的DVだと知って、驚くA美さん。
DVと聞くと殴る蹴るなどの暴力を想像してしまいがちですが、ゴムの装着を拒否するのもDVに該当するんですね。B太郎と話し合って避妊できたら一番良いのですが、B太郎は自分の快楽を優先してばかり……。
A美さんが自分の体を守るために、少しでも最善の策をとれることを願いたいと思います。
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著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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