離婚の大変さを理解して:離婚手続きを成功に導くポイント

離婚の大変さを理解して:離婚手続きを成功に導くポイント

3、離婚後に感じる大変なこと

実は離婚で大変なことは離婚届を出した後かもしれません。

本当の意味で大変さを痛感する時期は離婚後です。

(1)氏名の変更手続きが大変 

離婚をし、独身時代に戻ったつもりでいるかもしれませんが、実際には、あの頃とは違います。

一度結婚し、苗字が変わってしまっているため、銀行や、カード類、保険などの各種書類の氏名変更をしなければいけません。

離婚手続きだけでも、大変だと感じた後に、各種書類やハンコを変えなければいけない事態に困惑するケースも。

意外にもたくさん変更する物があり、大変に感じるかもしれません。

(2)各種手当の申請が大変

母子家庭になった場合には、児童手当や生活保護など生活水準に合わせた各種手当てが支払われます。

しかし、どの手当てもきちんと申請をしてこそもらえる物です。

離婚後に各種手当てを申請するのが一時的に大変に感じる可能性があるでしょう。

子連れで役所に毎日のように出向く必要があるかもしれません。

(3)子どもの苗字を変えるには手続きが必要

実は、離婚をしたからといって、子供の苗字が自動的に変わるわけではありません。

離婚届を提出したとしても、子どもの苗字は元のままなのです。

そのため、親権者が母親で、子どもを同じ戸籍に入れたいならば、「子の氏の変更許可」を家庭裁判所に申し立てなければいけません。

そして、母親と同じ戸籍に入る届出を提出する必要があります。

離婚をして親権が取れれば、すぐに子どもと同じ戸籍になれるわけではありませんので大変に感じるかもしれません。

(4)職探しが大変

実は、育児をしながらの職探しは大変です。

もしも、それが40代以降の場合には、平日昼間だけの仕事を探すだけでも一苦労です。

そのため、離婚の準備として離婚前から仕事は探しておいた方が賢明になるでしょう。

離婚後から動き出したのでは路頭に迷う危険性があります。

(5)住居の確保が大変

住む場所の確保も大変になる可能性があります。

収入証明をしなければいけないケースもあり、貯金額の証明なども必要になるかもしれません。

「なんとかなる」の心意気だけでは住む場所の確保が困難なケースがあるでしょう。

離婚の準備で確保をしておいた方がスムーズに離婚後の生活を送れます。

(6)周囲への説明が大変

離婚した経緯や理由などを親族や友人・知人、仲人などに説明しなければいけません。

離婚直後はそっとしておいてほしいと感じることでしょう。

それでも、世間の目はごまかせません。

詳細に聞いてくる友人もいますからいちいち説明が大変だと感じるシーンもあることでしょう。

(7)経済的に大変

離婚しても何とかなると感じる女性は少なくありません。

しかし、実際に離婚した後の経済的な大変さは想像以上かもしれません。

慰謝料や養育費は必ず約束通りに支払われるとは限りませんし、それなりの貯蓄がないことには生活水準がこれまでよりも下がることは必至です。

子連れの場合には、経済的なことを離婚後に大変だと感じることでしょう。

(8)婚活は諦めるケースが多い

若いうちの離婚のケースでは、「次はもっといい人と巡り会いたい」と感じがち。

しかし、バツイチや子持ちのケースでは、なかなか巡り合っても結婚までは結びつかないケースが多いかもしれません。

相手が納得したとしても、相手の両親や親族が反対するケースも多くあります。

婚活は諦める場合も多いでしょう。

(9)精神的な苦痛がある

いざ離婚をし、開放感や幸福感があったとしても、精神的に辛いと感じる女性も多いでしょう。

世間体を気にしたり、子どもの様子を気にしてしまい、離婚を後悔するケースもあるかもしれません。

精神的な苦痛が何よりも大変だと感じる女性もいるでしょう。

(10)一人の子育ては大変

一人で行う子育ては想像以上に大変かもしれません。

これまでも、夫は育児にノータッチだったにしても、受験期や思春期などでは、配偶者にいて欲しかったと感じる可能性があります。

男性または女性でないと処理しきれない育児のシーンもたくさんあるのです。

4、離婚を大変にしないためにしておきたい準備

離婚の大変さを少しでも減らせるように離婚に際しては事前準備が必要です。

心構えだけでも、あった方が大変さを減らせる可能性があるでしょう。

(1)住居の確保

住む家の確保は早めに準備しておきましょう。

離婚後実家など帰る家があるなら問題はありません。

しかし、離婚をして実家の両親が受け入れてくれるとは限りませんし、子どもの学校の問題もあるでしょう。

しっかり事前に目処を立てておきましょう。

(2)貯金をためておく

貯金は多いに越したことはありません。

自立した生活ができるようにできるだけ多くの貯金を作っておく努力をしておきましょう。

いざというときに役立ちます。

(3)定職の確保

職探しは離婚を決意してから離婚成立までにはしっかりしておきましょう。

離婚後仕事を探そうとしてもなかなか見つからない可能性があります。

できるだけ早い段階で見つけておいた方が離婚後の生活が安心です。

(4)離婚後の助成金などの調査

離婚後の経済力をイメージできるように、離婚をした場合に自分がもらえる手当てなどの助成金はしっかり把握しておくことをおすすめします。

安易に生活保護を受けられるのでは?と考えていても、生活保護には条件があります。

子どもの医療費は無料になると考えていても、市町村で条件は異なるでしょう。

住居手当てなどもそうです。

しっかり自分のケースで受け取れる助成金については把握しておいてください。

(5)子どもに対する説明

大切なことは離婚前に子どもの心のケアをしておくこと。

離婚後に「パパはいなくなった」と突然聞かされた子どもは心に傷を負ってしまいます。

しっかり子どもに対して事前に説明しておくようにしましょう。

言いづらいこともありますし、小さな子どもでは理解できないこともあるかもしれません。

しかし、何も知らされない子どもは、自分が悪いのかと自責の念を抱く可能性があります。

子どもが小さかったとしても事前の説明はしっかり行ってください。

(6)弁護士に相談する

離婚前から弁護士に相談することはおすすめ。

離婚前後に起こりうるトラブルの対策やメンタルケアも期待できます。

離婚に迷っている場合でも頼りになるでしょう。

そして、あなたに代わり、大変な離婚の手続きなどを代行してもらえます。

有利な離婚を行いたいなら信頼できる弁護士に相談しておきましょう。

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